第9話彡(゚)(゚)「もうきた! さすがJAFやで」光の中のモノ
ブロロロ
彡(゚)(゚)「やっとバイト終わったで、もう日付かわってまうやないか……」
彡(゚)(゚)「こんな深夜の田舎道じゃワイだけやな、もうちょっと急ごか」
ブロロ プスス
彡()()「え……まさかエンストちゃうやろな、こんなとこで」
ウウン ウン
彡(-)(-)「エンジンかからんわ、もーはよ帰って風呂入りたいのになぁ」
彡(゚)(゚)「しかし、こんなときのために」ガサゴソ
彡(-)(-)「あーもしもしーーでエンストですわーーはいお願いします」
彡(゚)(゚)「どれくらいでくるんやろか?」キョロキョロ
彡(゚)(゚)「こんな田舎じゃ外灯も無し、暗すぎや」ジー
彡(゚)(゚)「どうしても、バックミラーを意識するもんやな」
彡(゚)(゚)「タクシーの怪談だと、後ろにびしょ濡れの女が……」
彡(^)(^)「自分の顔がいつもより不気味に見える」
カッ
彡(゚)(ー)「ん、まぶしっ……早いなぁ」
彡(゚)(゚)「もうきた! さすがJAFやで」
彡(^)(^)「年会費ケチらんでよかった」
彡(゚)(゚)「ん……なんや? あんな所に停めて、ワイの車見えてへんのか」ガチャ
彡(゚)(゚)「おーい、ここやでー」スタスタ
彡(-)(-)「……(眩しい、野球場のライトみたいやな)」チカチカ
彡(゚)(゚)「車、よく見えへん(あのJAFのレッカー車なんやろうけど)」スタスタ
彡(゚)(ー)「お、3人もおるみたいや」
彡(゚)(ー)「なんや(ワイよりずいぶん背高い……って三つ子かいな、顔そっくりや)
彡(゚)(゚)「……(古臭いかっこうやな、普段着? 作業服やないんか)
(´・ω・`) (´・ω・`) (´・ω・`) スタスタ
(´・ω・`)「どこからきたの?」
(´・ω・`)「困ってるんでしょ」
(´・ω・`) 「ぼくたちが直してあげるよ」
彡(゚)(゚)「……(なんや? JAFやないんか、怪しいやつらやな)」
彡(゚)(゚)「……(言葉も聞き取りにくい)」
彡(^)(^)「いえ、JAF呼んだからへーきなんや、ありがとやで(こんな連中かかわらん方がええ)」
(´・ω・`) (´・ω・`) (´・ω・`)ズオッ
(´・ω・`)「JAF? なに言ってるの、ぼくたちが直してあげるって言ってるんだよ」
(´・ω・`)「そうだよ、せっかくのチャンスなんだよ! さあさあ遠慮せずに」
(´・ω・`)「車の修理、得意なんだよ! きうりあげるから」
(´゜ω゜`) 「……」
(´゜ω゜`) 「だからダメなんだよ君はぁ! 」ジリッ
(´゜ω゜`) 「だから黄色いんだよ! 」
(´゜ω゜`) 「だから、おんJしてしまうんだよ! 」
彡(゚)(゚)「えっ……」ドキドキ
(´゜ω゜`) 「そうだ、ぼくたちの車に乗っていきなよ、それがいいよ」
(´゜ω゜`) 「そうそう、君の車はきっともうダメだよ、 間違いないね」
(´゜ω゜`) 「きうりあげないよ! 」
彡(゚)(゚)「……うーん(あれ、こいつら親切なやつらなんかな、なぜきうり?)」
彡(゚)(゚)「でも……」
彡(^)(^)「それもそうやな(任せても大丈夫な気がしてきたで)」
(´^ω^`) 「そうだよ……」
(´^ω^`) (´^ω^`) (´^ω^`) 「さあ、どうぞ」
(´^ω^`) 「君の名は」スタスタ
彡(^)(^)「やきうやでー」スタスタ
(´^ω^`) 「いい名前じゃないか、まるで野球ファンみたい……」
ピロロロローッ ピロロロローッ
彡(゚)(゚)「あ」ガサゴソ
(´゜ω゜`) (´゜ω゜`)(´゜ω゜`)チッ
彡(゚)(゚)「はいーーの近くや、よろしくやで」ピッ
彡(^)(^)「ということでJAFがくるみたいや、悪いけど……」
(´゜ω゜`)「おいおい、なにいってるの。早く来ないと、間に合わないよ!」
(´゜ω゜`)「わざわざ来てやったのに、親切を無駄にするの」
(´゜ω゜`)「もう! JAFって実は、ぼくたちなんだよ。電話はウソなんだよ!」
彡(゚)(゚)「ええ……(なに必死になっとるんや、こいつら)」
(´゜ω゜`)「……」スッ スツ
(´゜ω゜`)(´゜ω゜`)「……」スッ スツ
彡(゚)(゚)「……(なんのジェスチャー?)」
(´゜ω゜`)クルッ
(´゜ω゜`)(´゜ω゜`)(´゜ω゜`)スタスタスタ ヒューッ
シーン
彡(゚)(゚)「あのー……あっという間に行ってもうた」
ブロロロロ
彡(゚)(゚)「JAFの車や」
彡(゚)(゚)「なんやったんやろあの変な連中……それにしても痒いやで」ポリポリ
*
―合コン中―
ワイワイ
彡(^)(^)「てなことがあったんや! あの後しばらく原因不明の痒みが……ホントやで」
(o'ω'n) 「それって宇宙人だよ! わたしも彼氏と一緒に見たことあって……」
彡(゚)(゚)「宇宙人……」ゴクリ
彡(゚)(゚)「あのときなぜついていこうと思ったんやろか」
彡(゚)(゚)「あの……君は、今も彼氏いるんかな?」
(o'ω'n) 「……えっ……いないいないって、いたらくるはずないでしょーアハハ(これはウソだけど、こいつは無いわ)」
彡(^)(^)「そうやなー、ハハハ(よっしゃ! いけそうな気がするで)」
彡(゚)(゚)「もうきた! さすがJAFやで」光の中のモノ 完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます