第57話 エアコンが壊れる。

今日は目を覚ますと既に8時を過ぎていて、

起きてはいたけれど、私はベッドの上でまどろんでいました。


すると、息子が起き出して

(我が家では大抵息子が1番に起きます)

いつもならソファーでしばらくテレビまたは、YouTubeを観るはずなのに、

今日はすぐに私のところに来ました。


夫を起こさぬように小声で、

「ママ、エアコンが壊れてる」

と言います。


私はまだまだまどろんでいたいので、

「じゃあ窓開ければいいでしょ〜」と

適当な事を言っておきました。


台風が去った今、ギラギラな陽射し。

ちなみに、我が家は全面南向きということで

冬はいいけれど、夏は暑い。


更に男達は驚く程に暑がりなので、

未だエアコンが日々ついています。


私に適当なことを言われた息子は、

仕方なく北向きで少し涼しい自分の部屋へと

ニンテンドースイッチを持って移動しました。


私はまどろみながらも、

「エアコンが壊れた」というワードが

頭から離れません。

え、これ本当に壊れたなら修理に結構なお金かかるかも、しかも、台風後って修理に来る人もなかなか来ない…。


前回お隣さんとの境目の壁?が壊れた時も、

直しに来たのは数週間後でした…。


それを思うと、もうまどろみどころではいられない!!


私はさくっと起きて、

エアコンの電源を入れてみました。

すると、電源ランプはついても作動せず。

よく見ると電源ランプは点滅しています。


心の中での私が

「マジかよ〜」と言っています。

こういう時、男になるのです。


普通、こういった時って男の人の出番なんですけど

我が家では何故か私の出番なんです。


まずはこの家全体のしおりの様なものに

目を通しました。

その中にはエアコンの説明書もある。

更にはこの建物自体の24時間ケア?

みたいなところに連絡すると

ひょっとしたら無料で直してくれるかも!?

(前にあったガスの故障の時はそうでした)


でも、さっきも書いたように、

それにはかなり時間がかかるに違いがない。


うーん…。


結局「エアコン 台風 故障」でネット検索。


そして、そこに書いてある順序に従って

やってみました。

(電源プラグを抜いて〜など)


すると、あらビックリ!!

エアコン、無事に使えるようになりました〜!!


やった、やった〜!!

良かった良かった良かった〜!!


ひと安心しました。


にしても、やはりこういう時に息子が頼るのは

私なんだな〜と思いました。


wiiが壊れた時も私がネットで調べて

ドライバーを使って直したし。


ブルーレイディスクレコーダーの取り付けも

私がやったなぁ…。


ネットの接続のあれこれも…。

何にも知らないことを調べてなんとかとこうにか

やっています。


ちなみに、ママ達にゲームに関することは私なら

知っていると思われています。


違う…私本当は全然ゲーム出来ないのに。


ただ息子が壊してしまった時や、

何かの設定をする時、

私しかやる人がいないのです。


…ちなみに、ゲーム大好きな夫。


それなのに、

アカウントすら私の子供アカウントとして

息子と同じ立場なのです。


だから、私のスマホにはどうでもいいゲームニュースが毎度入ってきます。


男達なら知りたいであろう情報が、

私に入ってくる…。


家の家具を1人で組み立て、

機械を直し、

私はどんどん男になっていきます。


この歳で女の子でいたいという贅沢は

もう言いません。



でも、せめて「おばちゃん」ではいさせて〜(涙)



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