2021年1月~9月
「登場人物を動かす書き方」だあ? あいつら勝手に動くだろ!
SNSで「人物が動き出す書き方(描き方)」みたいな投稿があったんですよ。それ見てね、思ったんです。
「あいつら勝手に動くだろうが!」と。
「抑える方法のほうが良くね?」と。
創作をあまりしない人にはイメージができないかもしれませんが、創作物の登場人物は勝手に動き始めます。僕は最初にプロットをしっかりめに組んでから書くタイプなんですが、執筆しているうちに勝手に動くことがあるんですよ、あいつらは。
執筆していくうち、設定よりも濃く、そのキャラが確立されてきます。書き手としても「あ、こいつはこういう奴なんだ」と、深く理解できるようになるんです。自分が生み出したキャラなのに、妙に他人事だけれど、他人のように思えてくるんですよね。
例えるなら、「子供の小さい頃は自分の分身のように感じる親」も、「子供が大人になって自分の手から離れていくのを実感して、自分とはまるで違う人間だ」と気づくような。まあ、子供いないから知らんけども。
勝手に動くたびに「お前! そうじゃないだろ!」と思うんだけれど、「お前にとっては、そのほうが自然なのか?」という葛藤もあるんです。結局、人物の思うように動いてもらい、こっちで軌道修正することになったりします。
苦心しながら、「待て、お前、そっちはダメだ」とプロット通りに動いてもらうこともあるんです。
あいつら、なんで勝手に動くんでしょうね。
書いてるの僕なのに。
どうしたら、抑えられるんでしょうね。
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