やってくる…! 今年も…! 悪魔的夜が…!

 今年も街にクリスマスがきました。木々にはさまざまな色の光が灯り、恋人たちが木々の間をすり抜けるように歩く。親は子どもたちにプレゼントを贈り、子供はワクワクしながら眠る。寂しい大人たちは一人チキンを貪りながら、テレビに映る不幸話を笑いのタネにして、酒を飲むんだ。


 僕はクリスマスに良い思い出がほとんどありません。苦い思い出ばかりです。だから、クリスマスが近づくにつれて「なんかなあ」という微妙な気持ちになります。嫌いというわけではないけれど、どうしても好きになれないんですよ。浮かれる街に取り残されているようで嫌ですけどね。


 クリスマス、今年はどうするだろうか。


 一人で酒を飲み、チキンを食べ、何かを見ながら笑うのだろうか。それとも厳粛に過ごすのだろうか。


 人と過ごすという選択肢は、今の僕にはありません。


 ありませんとも。無いんです。残念ながら。


 あなたはクリスマス、どう過ごしますか?


 きっと君は来ない、と切ないすれ違いを楽しむのでしょうか。

 パジャマを脱ぎ捨て出かけるのでしょうか。

 ひいらぎを飾ってみたりするのかな。

 全部クリスマス関係の歌だね。


 あ、タイトルが福本漫画風なのは特に意味がありません。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る