某フリーライターのマイブック

12月

クライアントとの意識の差が……

　クライアントと僕との間にある「意識の差」が、広がり続けている。

　クライアント：稼ぎとか気にせず勉強してクオリティ高い記事書け。

　僕：稼ぎ第一。3000文字5100円に5時間かけてるだけでもヤバイ。

　正直、僕は稼ぐためにしか仕事をしていません。稼ぐために勉強をしたり効率化したりしてきたけれど、最近は1記事に時間がかかりすぎて勉強時間も取れないんですよ。飲んだりツイキャスしたりする時間を勉強に充てればまだ……とは思うけど、僕の唯一のストレス解消手段を止めるのは得策とは言えません。

　ストレスがたまると、投げ出してしまう悪癖がありますから。

　今はどれだけ時間かけても稼げていません。求められるクオリティが上がり、付いていこうとするために作業時間が増え、稼ぎが前年の3分の1になりました。正直、生活がヤバイ。

　保険料を1年くらい滞納し、先日「短期保険証」が届きましたよ。

　通常、国民健康保険は毎年11月に新しい保険証が届きます。1年間有効です。

　短期保険証は、11月に届いて来年5月に期限が切れるんです。

　生活物資を後払いで購入しないといけないけど、支払えず、弁護士に債権回収委託されたりもしました。

　本当に彼らが求めるクオリティを出そうとすれば、1日1記事を8時間くらいはかけないと無理です。全ての記事が3000文字を超えるわけではなく、2500文字の場合もあります。そうなると1日の稼ぎはだいたい「4250~5100円程度」になります。

　これを30日続けたとしても、月々「約13万~15万円程度」にしかなりません。実際には源泉徴収されて振り込まれるため、「約11万6千円~約13万5千円程度」です。

　無理に決まっています。文字単価1.7円。相場より高い。だけど、この文字単価でかける時間は「1日2記事書ける程度」が限界です。

　まあ、実際には体力的な問題などがあるので最近は1日1記事しか書けていないんですけどね……。

　このままだと契約解消ルートまっしぐらです。

　クライアントの求める意識の高さに追いつかない限りは。そして、僕がそこまで意識高い人間になることはあり得ません。僕にとって、全ての仕事は「稼ぐための手段」にしかならないから。

　ここにも意識の違いがあるんですよ。

　クライアントに言われたことがあります。

　「さあ仕事するぞ！」と思って仕事してませんか？ 業務的に執筆しないでください。

　このまま仕事を続けるのは、お互いのためにならないのかもしれないなあ……。

　ライター自体、辞めたほうがいいのかもしれない。

　だけど、転職する金がない。

　スーツもない。

　地元にはあまり仕事がない。

　うん。