2012.2.10 ママのことを、忘れないでね。

「ママのことを、忘れないでね。」

ついいましがた、私がパパに言った言葉だ。

忘れないよ、さすがに忘れない、といったようなことをパパは言った。


なぜ、こんなことを言ってしまったのか。

わからない。

それまで、昔の家庭やママのことを話していたのだ。パパはなんだかんだママに冷たいよね、といったことを私が言い、パパとママのすれ違いを言葉で説明できたらパパはもう小説家だ、とパパは言った。なごやかに、ちょっとだけシリアスに。そんな雰囲気だった。

だからかもしれない。本音が、のぞいたのかもしれない。


ママのことを、忘れないでね。


それは自分もおなじだろう? と自分に問いかけてみるのだ。

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