第77話 上郡

「上郡ー! キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「くらえ! この奇跡!」

 望と希は、いつも元気いっぱい。

「よくこれで続いているな。LAWS。」

「毎日投稿するのも疲れたし、創作は非公開でもいいかもしれませんね。」

 JRSの目覚ましとホープも、いつも元気である。

「いらっしゃいませ! 上郡へ!」

「よろしく! 駅娘!」

 新・上郡駅の駅娘も元気に望たちを出迎える。

「今回の駅クエストは、神様の大義名分が終わり、希がさまよえる渋谷人レベル1に襲われているところからです。」

「で、今まさに希が、さまよえる渋谷人レベル1に殺されようとしている。」

 スタート。

「あの黒い人型の影はなんだ!?」

「あれはスマホに生命エネルギーを奪われてしまった人間の生れの果てです。」

「あの化け物が、人間だというのか!?」

 黒い人型の影、さまよえる渋谷人レベル1は、元々は人間だった。

「望、このままでは人間はスマホに支配されてしまいます。どうか人間をスマホから救ってください。」

 渋谷神の願いは、人間をスマホの魔の手から救うことだった。

「神様! 希を助けてください! 希を助けるためなら、俺、何でもやります! 何か希を助ける方法はないんですか!?」

「ありますよ。あなた、魔法使いやりませんか?」

「ま、魔法使い!?」

「そうです。魔法使いです。あなた、何でもやるって言いましたよね。」

「で、でも!? 俺、魔法なんか使えませんよ!?」

「いいえ、あなたは既に魔法を使っています。」

「ええ!?」

「ファイアも魔法、サンダーも魔法です。」

「いえいえ!? それはゲームの話でしょう!?」

「知らなかったんですか? 英語は魔法の呪文なんですよ。」

「なんですと!?」

 望は、神様に言われるまで、英語が魔法だったなんて、考えたこともなかった。

「む、無理です!? 俺、英語は苦手だし!?」

 望の成績は決して良くはない。

「だ、大丈夫ですよ。今回は、サービスしてあげましょう。瞬間移動魔法、テレポーテーション。」

 神様は、魔法を唱えた。

「うわあー!?」

 望の姿は天界から消えた。

「さまよえる上郡人レベル1を倒したぞ! 突破だ!」

 望たちは駅クエストをクリアした。

「電車に乗ろう! 今日の冒険の始まりだ!」

 望たちは、モノレールに乗って、次の駅を目指す。

 つづく。

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