第39話 肉体を取り戻す
「教えてください! 神様! 人間の肉体を取り戻す方法を教えてください!」
望は、浅草の雷門で会った雷神と風神に、人間の体を取り戻す方法を尋ねる。
「おまえたちがLAWSの国家試験に合格することだ。そうすれば少しづつ、自分の肉体を取り戻せるだろう。」
「LAWSの国家試験に合格することか!?」
望たちは、機械の体から人間の体を取り戻す方法を知る。
「まだLAWS国家試験2次だから、今回を合格すれば、おまえたちの右腕と左腕の両腕を返してやろう。」
「本当ですか!?」
「ああ、本当だ。神様は嘘を吐かない。」
「嘘を吐けないだけなんだけどね。ただ、注意してくださいね。人間の腕が戻るということは、痛みも感じますし、血も噴き出します。重体になると入院も必要ですし、人間の腕は切断されたら、もう2度と元には戻りません。」
人間の体は弱弱しかった。
「あの、人間の体に戻るのは、全ての人間のパーツを取り戻してからでも構いませんか?」
「いいですよ。」
「ふう~、良かった。」
「意外と賢いな。」
風神と雷神は、気さくな神様だった。
「あの、この壊れた僕の腕はどうすればいいでしょうか?」
「基本は、病院というロボット修理屋に行くことだな。まあ、今回は特別に神の力で直してやろう。えい!」
「やったー! 僕の腕が治ったぞ!」
ビビビビビーっと、神様が光線を放ち、望の腕は何事もなかったように普通に戻った。
「ありがとう! 神様!」
「神として当然のことです。」
望は、神に感謝した。
「LAWSに就職して安定した生活をするどころか、神様の代わりに、AIロボットと戦うことになろうとは!?」
「既に人間は滅ぼされているしね。科学と魔法の戦いは、科学の価値で、今度は科学に、神様が挑むのね?」
望と希には、聞いていても途方の無い話であった。
「やると決まったら、全力でやろう!」
「そうね。まずは、ここの敵を倒してクエストをクリアしなくったちゃ。」
望と希は、周囲を見渡す。さまよえる浅草人レベル500が大量にウジャウジャしていた。
「くらえ! 皇帝斬り!」
「とどめの女帝斬り!」
望と希は、さまよえる浅草人を倒しまくった。
「おめでとうございます! 望さんと希さんは、LAWS国家試験2次を合格です!」
「やったー! 合格で来たぞ!」
「余裕よね! なんてったって、私たちは二人で希望なんだから!」
こうして無事に第2路線を終えたのであった。
つづく。
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