第35話 レベル=戦闘力

「神田駅! 突破!」

 望たちは、さまよえる神田人レベル75を倒した。

「いってらっしゃい! また遊びに来てくださいね!」

「ありがとう! 駅娘!」

 望たちは、駅娘に別れを告げて、次の駅を目指す。


「いらっしゃいませ! 末広町へ!」

 望たちは、末広町駅にやって来た。

「つい、さっきも来てたのよね。」

「よし! さまよえる末広町人レベル100を倒すわよ!」

「おお!」

 望たちは、さまよえる末広町人レベル100に襲い掛かる。

「レベル500皇帝斬り!」

「レベル500女帝斬り!」

「ガオー!?」

 望たちは、さまよえる末広町人レベル100を倒した。

「よし! 電車に乗ろう!」

「次の駅へ行きましょう!」

 望たちは、末広町を後にして、次の上野広小路駅を目指す。


「フッフッフ、フがいっぱい。」

 末広町=秋葉原で不敵な笑い声が聞こえる。

「どんどん強くなれ。全て私の思い通りだ。」

 笑っていたのは、秋葉原神だった。

「あの二人が強くなれば、奴らも知ることになるだろ。神の偉大さを! ワッハッハー!!!」

 秋葉原神には、何か思惑があるようだった。


「上野広小路! 突破!」

 望たちは、さまよえる上野広小路人レベル150を倒した。

「がんばってくださいねー! バイバイー!」

「ありがとう! 駅娘!」

 望たちは、電車に乗って、次の駅を目指す。


「やって来ました! 上野駅!」

 望たちは、上野駅にやって来た。

「大変ですー!!!」

 上野の駅娘が慌てふためいている。

「なんだ? なんだ?」

「駅娘の大変だで、良いことがあった試しがない。」

 望たちは、嫌な予感がする。

「街中に、人食いバンダレベル200が大量に発生しました!?」

「なにー!?」

「きっと上野動物園の檻を粉砕して逃げ出したんだわ!?」

 上野だけは、毎回、さまよえる上野人ではなく、人食いパンダが登場する。人食いパンダは、望と希の永遠のライバルである。

「僕は、人食いパンダレベル200を駆逐する!」

 望たちは、人食いパンダレベル200に襲い掛かる。

「ガオー!?」

 断末魔の叫びをあげて、人食いパンダレベル200は倒された。

「さあ! 電車に乗ろう! 次の駅へ行こう!」

 望たちは、電車に乗って次の駅へ向かう。

 LAWS国家試験2次が開始して、15時間。残り4時間。現在、20時。現在、16個目の上野駅を突破。残り3駅であった。

 つづく。

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