ひらがなのみで始まる物語。もしかすると、それは読み難く感じてしまう方がいるかもしれません。でも、この物語はこうでなくてはなりません。これがいいとおもいます。
読み終えたあと、たぶんそう感じます。
そして、うつりゆく時と共に変化する文字の中で、『スキ』だけは最初から違っていた。その意味は、一体?
物語の名前は『あねもね』。その花は、花の色によってさまざまな花言葉が存在します。
そして、この物語も、その花の色と言葉のように、人によってさまざまな印象を抱くことでしょう。
読み進めてください。感じてください。
そこであなたが感じる物語の世界に触れてください。
はからずも、そこから動けない花と共にある子に、皆さんの気持ちを供えて。