日が暮れる前に話しておきたい

作者 カナリヤ

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★★★ Excellent!!!

物語の主人公が好きになる人は、好きになって当然の美点を持っていることが多いと思います。

ただ、この作品の彼は、結構身勝手で、子どもじみたずるさも持っています。
けれど読み終わると、「主人公が好きになるのもわかるなぁ」と思わせます。

そこが作者さんの筆の力でした。
好きというのはもっと境界にある感情で、それほど甘くも綺麗でもないけど愛おしいものだと、絶妙のバランスで伝えてくれます。

彼がクリスマスにくれたプレゼントは、確かに愛を感じさせてくれました。見事です。

★★★ Excellent!!!

作者様の小説には、「3」という数字がキーワードとして頻出するようです。
三人家族、仲良し三人組、三組のカップル・・・

幸せって、なんだろう。
来ないかもしれない人を、いつまで待つんだろう。
もうやり直せない恋を、いつまで引きづるんだろう。
あと何日生きて、あなたに思いを伝えられるんだろう。

時間について、本作はとても鋭敏な感覚で文章を紡いでゆきます。
果たして彼らの行く未来は・・・