第60話【夏休み 自宅①】
あぁ.......ほんと疲れた。
なんであんなにしんどい。
あれが毎日って......やっぱADってすごいな。
というか昨日はまじでやばかった。
忙しい上に普通にミキにもバレかけたし......。
はぁ......それにしてもやっぱりマスクだけじゃダメなのか。
でもならどうしたらいい?
そんなことを考えながら俺は録画していたお笑い番組を見ながらひとり遅めの朝ご飯。
当然、髪型を変えても彼女には絶対に無意味だろうし。
ならカツラ?
いや、急に髪が伸びたら不自然すぎるし.....。
じゃあカラコンか.......?
いや、もっと不自然。
ほんとにどうしようか......。
それにしてもやっぱり........学校に行かなくてもいいって最高だな。
朝ごはんがとてつもなく美味しく感じてしまう。
って、ん?
気が付いたら俺のスマホが震えている。
電話か。
「はい。」
「おーケント。元気カ?」
その声は......リンリンか。
「うん。おはよう。どうした。」
「この前のお菓子、超美味しかったヨ。」
「それは良かった。」
「ところで、ケントに良い報告があるネ。」
なんだ。
もしかして。
「気になるカ?」
「うん。気になる。」
もしかして
「ふふ、ケント再来週からドクマナルド復帰できるヨ。主任が言ってたネ」
ようやくか.....。
「やっとまた一緒に働けるナ。」
「あぁ......。」
ようやく戻れる。
でも一体何だったんだ。
「とりあえず、そういうことだから。もう仕事始まっちゃうから切るネ」
ツーツーツー
そう言って彼女からの電話は静かに切れたが .........忙しい中、それだけの為に連絡くれたのか。
ありがとうリンリン。
それにまぁ、戻れるのなら理由は何でもいいか。
それにしてもようやくか。
まぁ、でもとにかく今はまず目の前の明日のこと。
今日のままだと明日は絶対に彼女にバレる
ほんと昔からあいつは勘が鋭い。
でもまじでどうするか。
ん?
髪の色を変える?
いや、それこそ逆に目立って駄目だろう。
服装.......?
いや、それも何の意味もない。
______そしてそうこう考えてるうちにもういつの間にか夕方に。
ほんとにもう頭打ちだな.......。
せめて何かないだろうか。
家の中を見渡しても何も思い浮かばない。
よし......一旦外にでてみるか。
何かあるかもしれない。
でも、どこに行こう.......。
とりあえずあんまり高いものは買いたくないし........
100円ショップだな
はぁ......。
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