「かわいくないなら、かわいぶるくらい、いいでしょう?」

「かわいくないなら、かわいぶるくらい、いいでしょう?」



そんでも私はいるのだと、

そのおとなりにいるのだと、



おかねはまさしくぱわーだ



そうやってよくはいるものということを意識して生活をくみたてじっさいいれていくと、

いっぱいはいって

インプットできて

アウトプットも

うるおう。


わーいつよーい。



先輩面してんじゃねえよ年齢とか立場じゃねえだろ? こーゆーんは!


と、思わんこともないけどべつに主張する意味もそんなにないんでいつものみこんできっと苦笑いになってるなあ、自意識としてはにーこにこでも、きーっとにーがい笑顔になっとる。



だーからひと見下しとってるといざ自分が見下していた対象になったときつれえっつーに。

人生なんざある程度運なんだ。

いつ事故になるか、病気になるか、事件に巻き込まれるかわかんない。


いやあそんなん気にしとったってしゃーないねえ、自分はいま「うえ」にいるもん!

とーか思っちゃう気持ちも理解はできるんだが、

だがそれは「運」よ。

「自分は運をそのまんま自分の実力だと考えているあまちゃんにんげんなんですう」ってーの堂々と主張してさあ、

よーくもな恥ずかしげもねえくとこっちゃからすっと思いますがねえ。


あのね、人間は本質的に限界性をはらんでいるんです。

ほんと認めたくない事実が「人間はいつでも死にうる」。

まあ対処できるとしたらたしかに自殺なんですわ。限界性に勝てないから、限界を規定することで自分の意思にしようとする。


ねえ、「死んだらおわり」とか「最後は楽になる」だなんて、どこで覚えたの?

そんなことないよ?

そうだね、もし死後の世界が「無」であればそちらさんの言う通りなのかもしれない。

けどそうとはかぎらないよ?

死後も「生きる」んであったらどーすんの? あるいは「死」が「いまと地続き」だったらどうすんのよ、ねえ?

非科学的だ、って?

そんなら説明してみんしゃいな。きくよ。

死後の世界が無なんだって私に説明してみんしゃいな、

無理だよ。

無理だから。

それは論理的にそもそも誤謬なんです残念ながら、「死んだら終わり」も「最後は楽になる」もじつはあまちゃんせいしんろんでか、ない。

正確に言うなら「その可能性もある」ってところが限界です。


それはうまれる前のことを思い出すことに似ている。

うまれる前のことを「科学的」に説明できます?

そうね、まだ無であった……その状態にもどるっていいます?

じゃあ、意識は?

意識はここにあるけれども?

無から有になった。だから、無にもどる。

うん、充分成り立つ主張だね。ただし部分的なんだ。

無から有になった。だから、有が拡大されていく。

この可能性だって、ある、んだよ?


まちがえなさんな。私はあくまでも可能性の話をしている。

死後が無であることは充分ありうる。

しかしそれと同程度、有であること、そしてより有であることもありうるってえはなし、してん。


まあだから最後は「信じる」話になるわけだけど。


私は、有はもっと有になるって、信じてますから。

けどそれは信じているにすぎない。


だからそういう謙遜さもとう、って。

死ねばかならず終わるだなんて、堂々と主張しているの見ちゃうと、きまりわるいんですよ、なんだか私は。

つきつめてなくてとてもなまにえなんで……世界認識が、言っちゃ悪いけどまだわるくて。


ここはシビアになりましょよー。人間の謙遜さってまず限界性への服従からはじまるんじゃない? ……なんて言いかたはまたしても一神教的で嫌われてしまいますのかね、ああばいあすよ、ばいあすよ。

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