20161203

「夜明けの空は黄緑なんだよ」

「夜明けの空は虹色なんだよ」

空をさがす。光をさがす。

永遠かと思われる闇の世界を冒険する。



「私だけの神さま」

いまの私。教会を通じずに、感じている神さま。正統ではない。むしろ異端。

でもだからこそ私の神さまは大きい。



「僕は偉いから偉そうなんだ。上だから上から目線なんだ。

 僕が高いのではない。おまえたちが低いんだよ」(昴)

近い者に嫉妬する、という理屈を当てはめれば、

昴に嫉妬する者は昴に近いのかなあ。

それが主人公だと面白いのかなあ。

「嫉妬されるなんて、僕もまだまだだね。

 可能性さえ望めない高みに行かなくちゃ」



寿命と使命を決められるファンタジー。

若いころに条件を呈示しそれぞれ上位の存在と契約する。

そのことによる悲劇と喜劇。

人間にとても似て、でも人間ではない、ひと、たちのお話。

「われわれエルフは○○ですので」



新宿迷宮ホテルへようこそ!



2016年12月03日。蓼科のホテルにて。

夜の星空観察のツアー。

私は、昴と会った。

星空のなかに昴はいた。

そして昴は、あの昴を見て育った。

昴は語りはじめた。私の手を離れて。

「僕は昴だ。僕はみんなの昴でいたい。

 僕は昴として、みんなをひとつにまとめあげたい」

「僕は自分が優秀だということを否定しないよ。

 僕は。みんなを、連れて行きたいんだ。

 高みへ。星空へ。

 なんなら僕は行かれなくったっていい。

 みんなは、もっと遠くへ行ってほしい」

「なんで僕が昴という名前なのか。それはもう知らないよ。

 でも、僕は昴として生まれてきた。

 だから、完璧な昴になるのが、僕の宿命だ」

そして、名前もない彼は、主人公は、言う。

「それでも、おまえは、ひとりの女子高生だ。

 強くて強すぎて、でも、弱い、女の子なんだ」

昴を書いてあげねばならない。

彼女はきょう、私のなかでたしかに叫んだ。

いまの原稿が終わったら、なるべく帰宅部諸君に取り組んだほうがよいと思う。



ぬいぐるみの話。

私がぬい好きだから。

子どもや動物ではなく、ぬいなら愛せる理由らへんとか。

おおむかし、小学四年生のときに書こうとしていたおもちゃの話に

源泉は近いかもしれない。



★エルフ。

天使というか上位の存在が、その使命には

「何年与えるのが妥当か」を

話し合う。

崇高な目的で多くの年数をもらう者もいる。

厭世的になってわざと適当な目的を言って数年で寿命を終える者もいる。

なかには不老不死を狙う者も……。

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