どんな子どもにも悪夢はある。それとおなじで、

あまりにも当たり前のこと言うけど、

こう、人間関係的な引きこもりにもいろいろあって

こちらからするとサンプル出して類推してあんたはこうこうこうだからこうよって言いたくはなるけど

やっぱりそこには本人にしかわからない個別的な事情があるんではなかろうか。


私の場合はやっぱり、

「自分が見えているものをないとされる」苦痛がすごかった。

しかもこれほんとにおそろしいのは、じっさい論理的に正しいのは「みんな」なんだよね。

そこにあるって言うけど、ない。ないなら、ないとして、いいでしょ? みたいな。

私はいつしかあいまいな苦笑いで言葉をかみしめ飲み込みあとでえづくことだけうまくなってたなあ。


私はほんとうにアウトプットが下手で、わかっているのにうまく伝えられない、相手がどのポイントでどこでつまずいているのかわかるのに説明しろって言われるととたんにどもっちゃう。だれかがうまく言葉にしてくれた場合には、そうそれー!みたいな。

で、これって、しばしば「わかってないくせにわかったふりをしてる」とみなされる。

それは妥当な反応だと思う。

から、私は黙っちゃってた。……それでもここで理解を勝ち取ろう、理解をしてもらえないのは私のせいだ、と思って実行してるのもほんとここ一年くらいのことだけどねえ。


私はにぶい感じにも見える。きっと、奇妙に。

そんで、でもそこは自覚してる。

でも、そこが適切にわかってもらってたかっていうと……。



つまりして、たとえば。どんな子どもにも、親や先生の知らない、知りえない悪夢はある。そういうことなのではなかろうか?

お互い、人間なのだから。

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