3/12 創作に役に立つ番組を紹介します

 録画予約をしている番組がいくつかあります。

 今回お勧めするのは次の二つの番組です。


・ねほりんぱほりん

・激レアさんを連れてきた


「ねほりんぱほりん」はNHKの番組で、だいぶ前に放送を終了しているにもかかわらず、おそらく多くのアンコールの声が多すぎて何度も再放送している番組です。ざっと内容をいうと、顔出しNGの人を連れてきて、ぶっちゃけた内容を山里亮太とYOUさんが突っ込んでいくというもの。


 その内容がまたすごい。

「ギャンブル依存症」「元ヤミ金」「インフルエンサー」「ヘリコプターペアレント」「少年院に入っていた人」などなど。これらの当事者を連れてきて、ぶっちゃけた内容を喋ってもらう。しかもNHKなので内容もある程度信用できます。


 これが創作にどういかせるのか?

 色々ストーリーを書いているとこんな悩みありませんか? 


「ヤクザを出したいけど実際のところどうなんだろう?」

「キャラクターにインパクトをつけたいんだけど、インプットが少なくて思いつかない」

「こんな職業のキャラを出したいんだけど、実際どうなんだろ?」

「変わったキャラを登場させたいんだけどネタがない」

「主人公に過酷な過去を味付けしたいんだけど、うまくいかない」


 そんなときにここで出てくるエピソードが参考になります。そしてそこに陥った人間の心理というものは、自分には味わえない思考回路、環境などがあり、それをもらうことができます。

 実際「小説を書きたいわけじゃなかったのに……」 https://kakuyomu.jp/works/1177354054890810291

 には、少年院、ヤクザ、インフルエンサーのところでネタをもらいました。


 二つ目の「激レアさんを連れてきた」も同様です。

 この番組は、激レアな体験をした人を連れてきて、その人のストーリーを紹介するという番組。

「ダイビング中に漂流し56時間230km流されながらもクジラに助けられて奇跡的に生還した人」

「トライアングルを作ってみたら奇跡の音が出て世界中から注文が殺到している人」

「地上6000mの絶壁宙吊りになり食料なしで1週間過ごした人」


 などなど、まさに激レア体験を知ることができます。ここで出てくるキャラも参考になりますし、こちらはどちらかというストーリー展開も参考になります。


 内容が面白いのもさることながら、実は少し前からこの番組で気になっていたことがあるんです。それは弘中さんが作ったと思われる手書きのボードです。

 この番組はここの内容を主に進んでいくわけですが、よくみてみると、放送されずにカットされているキーワードがたくさんあるんです。しかし見ている方はそれに全然気づかないほどスムーズに番組が進んでいきます。


 ここで着目したいのは、この番組のストーリー展開の仕方です。

 おそらく大まかな番組を作って、ゲスト、司会者などを含め喋りたいだけ喋ってもらって、後で編集しているのです。このストーリーの持って行き方がとても参考になるのです。

 まさに「起承転結」の王道の構成になっていて、必ず一筋縄ではいかないようになっています。そして最後にどうなるのか、と思わせるような展開に仕上げられています。おそらくその配分と起伏が絶妙に作られているのだと思うと、この製作者はさすがプロだなと思います。そういう目でこの手の番組をみていると、この「起承転結」をどのように作ったらいい話ができるのか、その腕が磨けるかもしれません。


 最近、自分は起承転結は意識して作るようにしているのですが、その配分がうまくいかず、説明が重たくなったり、承から転が重たかったりとその点に苦労しているので、とても勉強になりました。


 もしまだ見ていない人がいましたら、是非!

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