第98話 学習しろ

私は普通のサラリーマンです。毎日、同じ時間の電車に乗ります。つまり同じ時刻に、同じ道を通って駅に向かいます。


いつも途中の住宅地から太った学生が走ってきます。しかも毎日です。走っているというが明らかに遅刻の感じです。走っているというが特に早くない。遅い方だ。

いつも思う。

「なんで早く起きるなどしないのだろうか」

そんな奴は早く起きているが、必ず朝ごはんを食べているに違いない。

「ゆっくり食べるのをやめないさい」

と注意したいが、

「きっと体に悪いし、朝に力が出ないよ」

と反論してくるだろう。


その前に、お前の体はメタボというやつだ。もうすでに体の一部は壊れている。

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