第51話 あかんで

ある日の電車にて帰宅途中の話。

転職してからは帰宅時間が早くなりました。最寄りの駅までは4駅ですので、席は空いていても座らずに、つり革につかまって立っているようにします。その時は何も考えずに、窓の外を見ながら駅に到着するのを待つだけでした。ずっと外を見ていましたが、横目にせわしく動いている人はいました。その人を見ると、自分の肩をデコピンの仕草で何かをはたいている感じでした。何回も何回も。しばらくしてヒットして何かが飛んでいきました。その未確認物体が、なんと私の股間に直撃。その未確認物体とは虫でした。しかもその虫は、そのまま股間につかまっています。ふくらみなどとてもしっくりして心地よかったと思われます。そのままでもいいのですが、緑色ですので目立ちます。仕方なく私は、その虫をはたき落としました。そして何回もデコピンの仕草をしていた、デコピン王子を見ると私に向かい頭を下げてきました。

おもろいやんかと一瞬思いましたが、なんか腹が立った。その虫をはじく時のデコピンの動作に腹が立っているいたのです。なんでデコピンの動作?もう世間は見なくなったよ。昭和では?いや明治だ。と思った。普通に手の甲で、はたけばいいのでは?その男たちは次の駅、繁華街の駅で降りて行った。男女の複数で遊びに来ている田舎者なんだろうなと判断。君たちの田舎では、まだデコピンをしている人達がいるかもしれないが、時代遅れだよ。となんかデコピンの仕草事態に違和感があった電車での出来事でした。もう令和です。

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