ミオの下着(2)
理屈では分かっているんだが、俺の目の前に立っているのは、なにぶんにも女顔で、超がつくほどの美少年である。
かつ、小柄できゃしゃで、くびれのある腰つきをした女性的な容姿のミオを普段から見ていると、やはりどうしても、この子が潜在的に持つ女の子らしさを意識してしまうのだ。
しかも今は、パンツ一枚のほぼ全裸だというのである。これが正視できようはずがない。
「あとでちゃんと選んであげるから、とりあえずこれを羽織っててよ」
そう言って俺は蛇口を閉め、洗面台の横にあるかごに積んでおいた、大きめのバスタオルを手渡した。
ミオは釈然としない表情でそれを受け取り、両肩から羽織って上半身を隠す。
「これでいい? お兄ちゃん」
「うん。いやちょっと待った、ミオ。その下着は?」
「これがどうかしたの?」
ミオは、自分が穿いているミストブルーのパンツのゴムを、両手で横に引っ張ってみせた。
そのパンツをよくよく見ると、いわゆる一般的な小学生の男子が穿くようなブリーフとは違い、パンティーラインがかなり鋭角に切れ上がっている。
さらに、ミオが穿くそれには、男性用下着特有の〝前開き〟が存在しない。
それだけならまだしも、どうやら股下には、クロッチが縫い付けられているようなのだ。
以上のことを
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