天才様の唯物論

作者 K1Ⅱ

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★★★ Excellent!!!

会話を通しての知的なやりとり、陰鬱な火花、そしてわかっていないことをわからせようとするまっすぐでちょっと暴力的な、言葉の緊張と緩和。裏切りの仕方がうまくて、人を惹きつけます。

何か人に訴えたい、驚かせたい、びびらせたい。そういうどっかの作者さんの心情とかやりたいことってのはそこなんだとは思いました。もちろんわかりませんが。
みなさんも読んでみるといいと思います。きっと、気づくことがあるとおもいますから!

Good!

 主人公の「天才」という単語からイメージできる要素を全て備えた印象が、この物語の全てを表していると思います。

 ある意味で俺様系、オラオラ系の不遜な態度で描かれる主人公は、悪くいうならばテンプレートとも受け止められるのですが、そこから一歩、踏み込んで、天才だからこそ許される我が儘とも感じられ魅力があります。

 ゲームを題材にしていつつも、その説明に終始する事なく、緊迫感のみを表現する様は清々しいですし、そう描写されているからこそ、ゲームのことが分からない読者にも混乱させないのでしょう。

 また、その描写だからこそ、ただゲームで勝った負けただけではない、人間関係を描く舞台装置となっているように思いました。

 だからこそ登場人物の魅力も引き立っています。

 主人公に対し、圧倒的なアドバンテージを持つ姉、悩みを持つ教え子、一癖ある校長…主人公がただ単に全部持ちしているだけの物語ならば、決して活かされない登場人物が生き生きとしています。