幕間 これまでの人々(人物設定)

登場人物(第1章46話現在)


・神崎龍斗(リュウト)

 17歳の高校2年生。学校からの帰り道でシキと出会う。しかしそこで頭上から降ってきたトラックに潰されて絶命。異世界に転生することに。

 以後はクラークの導きの元、世界に魔術をもたらした女神「パンドラ」を守っていくことになる。

 転生する際に新たに作られた身体には、あらかじめ戦闘スキルや操船スキルなどが記憶されている。また言語機能も異世界に適応するように最初から仕込まれていた。

 ただその弊害か前世界の記憶が少々あやふやになっており、自分の苗字などを忘れてしまっている。


・クラーク

 数千年(正確な年数は不明)の間、惑星サキオンの〈ターンエー・ディストリクト〉でパンドラを守り続けていた守人。外観はタコのようだが、その形は不定形でどんなものにもなれる。リュウトの全身に纏うことで魔導衣ローブとしての役割を果たす。

 かつては『いい男』だったと自称しているが果たして……?


・パンドラ

 世界に龍理ろんり魔術をもたらしたとされる女神。〈灰の大戦〉と呼ばれる戦争により長い間眠りについていた。その際記憶もなくなっており、言葉もまともに話せない状況になっている。

 総じて謎の多い女神である。


・シエラ・マキャベリ

 〈サンクチュアリ教団〉の魔導士。外観年齢はリュウトと同じように見えるが、地球年で換算するとおよそ三十歳ほど。

 両親はテラフォーミングマシン〈プラネットマシン〉の調査中に事故によって亡くなった。以降はシキとロボットのイオと共に暮らしている。

 かなり腕が立つとの評判のある彼女だが、妹のシキの失踪を受けて五年間もの間教団から離脱していた。しかし教団に対しての忠誠心はあつく、神聖な色とされる赤い魔導衣ローブを纏い、同じく刀身が赤い剣、スカーレットムーンを使っている。

 トリニック級輸送船〈トリノ號〉の船長でもある。


・シキ・マキャベリ

 シエラと同じ魔導士で、彼女の妹。両親が亡くなってからはあまりシエラとは言葉を交わしておらず、シキが〈ターコイズ・ディストリクト〉に調査に向かったことも最初はシエラは知らなかった。

 現在はイドを自称し、〈龍理の讃美歌〉と呼ばれるものを起動しようとしている。


・ティア

 シエラたちが飼っていた白い鳥で、イドの部下である人形を制御していた本体。人形の構成素材は時空の泡のようなもので、全身を奔る金色の線がそれを繋ぎとめている。強い干渉力を持ち、シエラの魔術を簡単に上書きしてしまう。

 自身、あるいは付近の物体の形状を変えるのが得意で、その能力を生かしシエラを追い詰めた。だが元が鳥のためか戦闘力はそれほど高くなく、倒されてしまった。

 どうして人形に押し込められてしまったのかは不明だが、息絶える寸前にシエラに〈龍理の讃美歌〉のデータ端末を託した。


・イオ

 形式番号IO-1138、イオと呼ばれているフレームロボット。かなり大昔の代物で、シエラがゴミ山から見つけたものをレストアした。が、シエラはその出会いについてはあまり語ろうとしない。

 普段ははトリノ號の操舵手をしているが、戦闘やハッキング、さらに料理などもこなす器用なロボット。


・コリント・ヒッグス

 アルゴー級強襲艦〈オルフェウス〉の艦長であり、教団の魔導士。シエラは彼の教え子でもある。二人は傍から見るとあまり仲は良くなさそうだが、対等に言い合うのは信頼の証でもある。

 そのため惑星サキオンからの脱出の際にイオは彼の艦に助けを求めたのである。


・シュシュエ・アーキマン

 〈オルフェウス〉副長を務める小柄な女性。彼女は魔導士ではないが、その鋭い洞察力を買われて副長の席についている。


・アムリタ

 〈サンクチュアリ教団〉の教祖であり、〈サンクチュアリ〉を造り出した人物。その身体は機械でできており、頭部には龍理ろんり言語のマントラが書かれた環のようなものが貫通している。

 見た目だけでは性別は不明だが、その声から女性だと思われる。(教団内ではアムリタの性別については言及されていない)

 普段は〈サンクチュアリ〉の管理維持のため〈天衝塔スパイア〉の中にある〈思考の間〉、そのさらに奥にある〈平衡の座〉と呼ばれる場所にいる。

 その強大な力故に未来が見えるなどと噂されるが、その真実を知る者はいない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る