032.結婚式

カーライル王国は王室を頂点に、御三家とも言うべき三大公爵家が存在する。

1つ目は騎士団長を代々輩出するジェラルドの生家 ハーネスト公爵家。

2つ目はアルト侯爵家と血縁のレンブラント公爵家。

3つ目は財務を取り仕切るクリストファー公爵家。


クリストファー公爵家は先代が短命で、後を継いだクリストファー公爵は齢24歳で財務相となった。

結婚もしていたが、子宝に恵まれないまま病床に就いた。

他に男子がいない為、このままでは名門 クリストファー公爵家の血が途絶えてしまう。


王室はここに来て、王国の貴族法を改定することを決めた。

女性であっても、爵位を継げるようにすると。

とは言え、それは直系に限るし、他に男子がいる場合は男子が継ぐべきというスタンスだが、これによりクリストファー公爵家は断絶を免れた。


公爵の妹であるエレノア姫が婚約者であるブライオン侯爵次男を婿にし、クリストファー公爵位を継ぐことが決まった。


実際問題、クリストファー公爵家以外でも、後継者が女子しかいない為に潰れる家というのが増えていて、領地を管理する貴族が減ることは、国力が減衰するということであり、以前から問題視されていた。

クリストファー家のことを受けて王室も動かざるを得なかった、ということなのだろうな。

カーライル王国以外でも後継者に関しては問題になっているようで、他の国でも女性が爵位を持つことが増えているらしい。

まぁ、皇国が女帝を輩出したのが、そういったしがらみをとっぱらうきっかけになったんだろうけども。


「お世継ぎ問題というのは、王家だけではないのね。」


エマと一緒にカトルカールを作りながら、最近の貴族業界の話題を聞いていた。


あんまりこういったことに敏感でない私は、情報通のエマから教えてもらっていた。


「お嬢様は侯爵夫人になられるお方なのですから、もっと感度高く情報を集めなくてはなりませんよ。」


まぁ、それはそうなんだろうけど、宰相になるルシアンのほうがきっと情報通だと思うナー。


「次の週末にはいよいよ結婚式ですよ、お嬢様!もう私、興奮が止まりません!」


君が嫁に行くのかい?と尋ねたくなる程のテンションのエマである。


別に私はマリッジブルーとかいうのでもないのだけれどね、あえて言うなら、考えると緊張で死にそうだから必死に考えないようにしてるんだから、あんまり式のこととか言わないでホシイ。


はぁ…次の週末ですよ…。

遂に人妻ですよ、私。


ぐはっ!

自分で言って人妻の響きに吐血しそうになった!


「お嬢様、顔が赤いですよ?」


「…そういうのは指摘しなくていいのよ、エマ。」


今月に入ってから、毎日毎日、ルシアンから赤い薔薇が11本届いている。

放っておいたら部屋が赤い薔薇だらけになってしまうので、贅沢にバラ風呂とかにしてみたりしてるんだけど、毎日来るので、さすがにバラ風呂飽きた。


仕方ないからバラの砂糖漬けとか作ってモニカにあげてみたり。モニカはめっちゃ喜んでたけど、これは消費が少なかったから失敗だ。


せっけんをけずって、固め直すときにバラの花びらを入れてみたけど、これもそんなに本数を消費しなかったので駄目だ。これもモニカにあげてみた。


前世でやったバスボム作り体験を思い出し、重曹とクエン酸でバスボムを作り、その中にバラの花びらを入れてみたりして、これまたモニカにあげてみたり…。


なんかこれじゃ私がモニカに求愛してるみたいだ!と思ったけど、モニカが喜んでるからいいとする。


花びらをベッドに散らしてバラの香りに包まれて寝た結果、悪夢にうなされたので、もう2度とやらんぞ!


そして今、シロップ漬けにしたバラの花びらをこれでもか!とケーキの上に散らしたカトルカールをガンガン焼いております。


もうバラの花束要らねと思ったんだけど、エマがルシアン様からの愛なのですから受け取らないと駄目です!と怒るので、仕方なく受け取っている。


バラの花束攻撃も週末までの辛抱だし…ごふっ。


ああああああああああああああああ、既に緊張で死ぬーーーーー。

週末まで命が持つかどうか心配です…。




緊張はしつつも、好きなルシアンとの結婚なのだから、もうちょっと晴れやかな気持ちになってもいいんじゃないの、自分!

それから何に不満なのかを考えた結果、アレクサンドリア伯爵家の面々が何をするのか分からなくて、それに対して陰鬱な気持ちを抱えていることが分かった。


自分の家族を捕まえて何ですが、あの身の程知らずな方たちが、何か粗相をするのではないかと思うと、気が気じゃない。


だって、今回の結婚式に招かれているのは、侯爵家以上しかいないのだ。

伯爵家なのはアレクサンドリア家だけ。


アルト侯爵はうちの父と招待客の相談をすると言っていたけど、あの愚父のことだから、日頃付き合いのある伯爵家を呼ばず、侯爵家、公爵家の方たちとよしみを結ぼうとしてるのだろうと思う…。

よしみを結んだとして、アレクサンドリア家が伯爵家であることは変わらないというのに…。


う…っ、胃が痛い…。

頭も痛い!




*****




カーネリアン先生はあっさりと論文を完成させ、魔道研究院に提出した。

私から見てるとお菓子大好きおっとり美熟女なだけなんだけど、天才なんだよね、あの人。


その結果に皇都の魔道研究院は大騒ぎらしい。

ま、そりゃそうだ。


以前報告したときは、片田舎の魔道研究員が何か言ってる、ぐらいのものだったようで、信用してなかったようなのだ。

カーネリアン先生が女性だったのもあって、余計に信用してなかったみたい。

愚かの極みである。


それがきちんとサンプルデータも付けた状態で論文を提出したものだから、その研究結果が正しいのかどうかの確認を皇国で大急ぎでやってるとのこと。

うちの国でもそうだったけど、その結果次第では、学園に通っている生徒たちに追加講習をしなくてはいけないし、卒業済みの貴族たちだって、魔力がある可能性が出てくる訳で。


早めに報告することで、皇女がこっちに来るのを防ぎたい、という王室の意向があったようなので、先生には結構無理させてしまったのかも知れない。

皇女は自身が魔力の器がないと測定されているから、最新の研究をしているカーライル王国に行きたい、と言っている。

来る前に皇都で測定方法が見直されれば、皇女がこっちに来る理由を潰せる、という淡い期待…。

まぁ、魔力の器は建前だからね、襲来阻止は出来ないと思いマス。


よくは知らないけど、女帝も皇女も、無駄に行動的だよね。

恋に盲目っていうかさ。

好きになったからって皇女の癖に爵位無視して伯爵と結婚して、その予定が無かったとは言え、うっかり帝位を継いで、自分の息子を帝位に就けたいからとあの手この手を使ってくる。しかも悪手。

そしてその為には権力の行使も辞さない、っていうかバンバン使うという、職権乱用なんのその。

嫌いなタイプだわー。

会う前から嫌いだわー。

ルシアンのことがなくても嫌いになれる自信があるよ。

そして女帝と皇女の印象が強すぎて皇子の影が薄すぎる。いや、これ以上濃い人来られても困るけど。


ラトリア様がレンブラント公爵家に養子入りし、ルシアンがアルト侯爵家を継ぐ。

これでとりあえずルシアンが皇国に引っ張られる可能性はなくなる訳だけど、皇女が嫁入りしてくる可能性は消えていない。

皇女が第一夫人になって私が第二夫人か…。

やっぱりあれですかね、伯爵家出身の分際で、とか虐められるんですかね、もしそうなったら。

自分の父も伯爵家だったろうとか、そういうのを無視したダブルスタンダードで来るのかな。

それで生まれた子供とか皇国に送っちゃったりするのかな。自分の弟皇子の為に。

うん、良い未来が想像出来ない。




ラトリア様から私宛に届いた手紙には、木工職人のお陰で、ろくろが大分完成に近付いているとのこと。

ただ、回転が強すぎたり弱すぎたりと微調整が難しいらしく、完成にはもうちょっとかかりそうだ、と書いてあった。


この前は時間がなかったので工房を見に行くぐらいしか出来なかったけど、釉の開発も進めてるから、良かったら相談に乗ってくれと言われた。

いやー、釉は分かんないなー。

釉は分からないけど、絵付けとかしてみたいな。こっちの食器ってみんな真っ白なんだよね。

だからこそ、料理のソースが引き立っているんだけどさ。

和食器で育った自分としては、絵の描かれたお皿もそれはそれでいいものだと思うのですよ。


そういえば、ガラスの棒とかは存在するけど、ガラス食器って見ないなー、こっちでは。

難しいのかなー。

炉の上限温度が低いとか?

よく知らないけど。


そういえばホーローとかってガラスだよね、表面のコーティング。

こっちの鍋は鉄だからお手入れが大変なんだよねぇ。

ホーローでコーティングしたお鍋とか欲しい!

ル・ク●ーゼみたいな奴!


陶器一つとってもやってみたいことがいっぱいだ。

レンブラント公爵領は土が豊かで、色んな種類の土があるということだから、陶器の原材料の土を他のものに変えたりするのも良いのかもしれない。

そういえば田んぼの土が陶器に向いてるって昔聞いたことあるんだけど、レンブラント領に田んぼはあるのだろうか。


それから大きなお世話なことに、手紙の最後に甥っ子希望って書いてあったので、手紙は紙飛行機にしてシアンに追い駆けさせ、こまぎれにしてやりましたよ!

むきーっ!!




*****




えー、本日はお日柄も良く…。


怖ろしいことに私とルシアンの結婚式であります。


目覚めた瞬間から緊張で身動きの取れない私を、エマと、アルト家から派遣されてきた侍女たちがあっという間に私から夜着を剥き、私一人に何人がかりなんだ!っていう人数で湯浴みをしてくれた。


自分で動こうとしたら、変に動かれると邪魔なのでそのまま固まっていて下さいと、あんまりなことを言われたけど、動かないでいいんだったらそれはそれで楽だと思い直し、されるがままにしていた。


ぎゅうぎゅうとコルセットでウエストを絞められた。

うっ、内臓出る…!

コルセットの苦しさに耐えている内にウェディングドレスを着させられた。

髪も結い上げられ、そこにベールに付いたヘッドドレスを差し込み、完成である。

目下の心配は、式が終わるまで、私の内臓は無事なのかどうなのか、この一点である。


アルト侯爵夫人の着せ替え人形になった時ぐらいしか化粧しない私は、今日も侯爵夫人の侍女にメイクしてもらった。

これがまた凄い技術で、別人のようにメイクしてくれるんだよね。

清楚系ですから、ビューラーは控えめに、と言いながら、マスカラが肌に付いたりするとみっともないので、今日は透明なマスカラにして、睫毛の先にちょっとだけダマにしておきます。

そうすると、ちょっと涙が落ちたように見えますわ!とか何とか熱く語ってた。

ほんのりピンクのチークに、立体的になるように塗られたグロスで、無駄につやつやプルンとした唇。

鏡に映る自分に恥ずかしくなるかと思いきや、あまりの別人ぷりに、仮装した気分になってきた。


「おキレイですわ、お嬢様!」


エマや他の侍女たちが次々と褒めてくれる。

そうでしょうそうでしょう。

このコルセットとヒールのある靴による偽装スレンダーに、別人メイク!

エンパイアタイプのウェディングドレスですから、更にウエストが細く足が長く見えるという、視覚マジック!

誰もミチルだと分かるまい!


「お時間でございます。」




この国にも、宗教というものはあるのだけれど、前世の日本のように、葬式仏教といった感じで、日常に大きく影響を与えるようなものではない。


案内された教会に足を踏み入れる。

慣れないヒールと恐ろしい長さのドレスに、いつ転ぶかと冷や冷やしながらようやくここまで辿り着きました!

エマに支えてもらってはいたものの、ヒール分エマより高くなってるから、何かあったらエマには支えきれない気がして、ビビりながらの到着です。

バージンロードの入口に、顔だけは良いうちの父が立っていたので、その横に立ち、父にエスコートしてもらいながら、檀上にいるルシアンに向かって一歩ずつ歩いて行く。

さすがに一応騎士団所属だし、身長もある父のエスコートは、エマよりも安定感があって歩きやすい。

良かった…!

だが最後まで気は抜けないのだ!ここでこけたら末代までの恥…!!


さっきチラッと見えたルシアンは、いつもの3割増しにイケメンになってた!あれ以上イケメンになるとかどういうことなの!

もし直視したら鼻血が出るか気絶しそうだから、見てはいけないのよ!!

眩しくて目がつぶれるかも知れない…!

ルシアンを見てはいけない…!


檀上近くまで進むと、ルシアンが壇の下まで降りてきて、父からエスコート役を代わった。

差し出されたルシアンの手の上に、自分の手をのせ、ゆっくりと壇を上がって行く。


神父がにっこりと微笑み、軽く頷く。


「これより、アルト侯爵家ルシアンと、アレクサンドリア伯爵家ミチルの結婚式を執り行う。」


背後の客席に座っていた来客たちが一斉に立ち上がる音が聞こえた。


そこから、神父は神の御心がどうの、結婚とはどうの、というお約束の話をひと通りし、ルシアンの方を向いて声をかける。


「汝 ルシアン・アルトは、ミチル・レイ・アレクサンドリアを妻とし、生涯愛することを誓いますか?」


「誓います。」


どくん、と心臓がはねる。形式だとは分かっているけれど、やっぱり、嬉しい。


神父はこちらを向き、同じ問いをする。


「汝 ミチル・レイ・アレクサンドリアは、ルシアン・アルトを夫とし、生涯愛することを誓いますか?」


「誓います。」


緊張で声がかすれるかと思ったけど、無事言えた…!


「それでは、指輪の交換を。」


指輪の交換はこちらの世界には存在しない。

だからだろう。客席からざわざわ、という小さなどよめきが聞こえた。


ルシアンと向かい合う。


台の上に置いておいたリングケースから、ルシアンはリングを取り出し、私に右手を差し出した。ルシアンの手の上に、左手をのせる。


ルシアンの手で、私の左手の薬指に指輪がはめられる。


うぅ…駄目だ、泣いちゃいそう。

こらえろ、私!


私もリングケースから指輪を取り出し、差し出されたルシアンの左手の薬指に指輪をはめる。


「誓いの口付けを。」


ルシアンは私の顔を隠しているベールをそっと上げた。

直視出来なくて、目を閉じる。


瞼に口付けが降りてきた。それから、唇に。




披露宴パーティでは私が恐れていたようなこともなく、無事に終わった。

まぁ、アルト家の人たちがうちの家族を徹底的に抑え込んでくれているのは、遠目にも分かったけど…。


ギチギチに絞り上げられたコルセットを着たままで何かを食べられる訳もなく、私はひたすらお祝いの言葉を下さる上位貴族の方たちに感謝の言葉と、笑顔を振りまき続けた。


モニカ、王子、ジェラルドの3人からもお祝いの言葉をもらったけど、これは何か気恥ずかしくて、勘弁して欲しかった。

ジェラルドはやたら茶化すし、王子はベタ褒めするし、モニカは頬を赤らめながら愛ですわ、とか言ってるものだから。


ところどころ記憶が飛んでるのは、緊張の所為だと思う。




…で、私はある意味、人生最大の危機を迎えようとしています。


結婚式があったということは、当然付随するものがありまして、逃げられるものではありません。


ドレスもヒールも化粧も何もかも取り除かれ、再び湯浴みでキレイにされた私は、髪を下したまま、新居の寝室の、キングサイズのベッドの上で正座しております。


着ているのは真っ白い寝間着。これがまた、着物みたいというかバスローブみたいと言いますか、襟が斜めになっていて、紐だけで結んでる奴で、色々考えてしまう訳ですよ。


あああああああああああ!

遂に来てしまったこの時!!

結婚式なんかよりも!よっぽど私の命を確実に狙ってくる、初夜が…!!


肝心のルシアンはまだ来ていないので、こうしてベッドの上で正座な訳です。

いっそ寝ちゃおうかな!!寝たフリしちゃおうかな!!


そんなことばかりぐるぐる考えていたところ、ドアが開き、ルシアンが入って来た。


「…っ!」


き…来た……!!


心臓が突然バクバクと鼓動を速めて、まだ何も起きていないのに、頭が白く…。


ルシアンは私の横に座ると、私の髪を撫で始めた。


ひぇっ!!


「緊張、していますね。」


ルシアンの細く長い指が私の左の頬を撫でる。

撫でてる…!

ぞわぞわする…!!


「顔が真っ赤です。」


知ってる!知ってるよ!だってもう、本当に顔が熱くて仕方ないんだから!!


「そんなに怖がらないで。無理強いはしません。」


いや、もう、何言われても無理!

無理なものは無理!!


「ミチル、こっちを向いて?」


恥ずかしくてルシアンの方、向けません。


ルシアンは私の顔を覗き込もうとするが、恥ずかしくて、顔を背けてしまった。


「もう…。仕方のない…。」


突然身体がふわっと浮かんだかと思うと、頭が枕に沈んだ。

抱きかかえられて、横にされてしまったらしい!!


「!!」


私を上から見下ろすルシアンと目が合う。


あああああああ!!


咄嗟に顔を両手を隠すが、それもあっさり腕を掴まれて剥がされてしまう。


やばいやばいやばいです!


超絶至近距離のイケメン!

イケメンの前髪が私の額に触れてます!!


「ミチルのそういう仕草は大変可愛いですが、誘ってるだけにしかなりませんよ?」


「さそ…っ!?」


なんですと!?


ふふ、とルシアンは笑うと、私の瞼に口付けた。


「!」


ルシアンは身体を起こして私から離れた。


…おや?


ルシアンを見ると、こちらに手を伸ばしている。その手を取ると、ぐいっと引っ張られて起こされた。


「大丈夫。何もしません。」


まだ警戒状態の私を見て、ルシアンはにこにこしている。


「卒業まで待ちます。だから安心して下さい。」


その言葉に、じわっと胸が熱くなった。

私のことを最大限まで考えてくれてる、そう思ったからだ。


「あ、でも、口付けと抱擁は我慢しませんよ。」


特大のクギを刺された気はするけど、でも、それはいいかな、と思う自分がいるので、拒否しない。


「今日は疲れたでしょう。もう寝ましょうか。」


ルシアンの言葉に頷いて、ベッドに横になった。

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