2019/09/29(日)

 ノースロップ・フライの『批評の解剖』をちまちま読んではいるが、なかなか読み進められなくてしんどいので、軽い本をもう一冊並行して読んでいる。保坂和志の『書きあぐねている人のための小説入門』だ。この本の特徴は、本当の意味の作家を志す人に向けて書かれているということで、ただ小説が書けて評価されればいいというような書き方はされていない。しかしそれは他の小説入門よりもこの本が厳しいということではなく、むしろ「小説を書く」ということに対して私たちが抱きがちな硬直したイメージを優しくほぐしてくれる。この本を読んだあとでは、原稿に向かう意識のあり方がまったく違ったものになるだろう。書きあぐねている人に、是非読んでほしい。

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