実に白熱した戦闘描写。
槍は斬る物、叩く物。世間一般ではもっぱら突きのイメージですが、本来の槍は多彩な攻撃が可能。その表現が実に巧妙です。アズサヨシタカ様の筆致には、いつも感嘆してしまいます。
それにしても、右腕が欠けたイクサに、左腕が欠けた鬼。カイナが腕を奪えるように、鬼号もまた奪えると見える。両者の関係は一体……重要そうな単語はちらほらと登場していますが、浅識な私では繋がりそうで繋がらない。続きが楽しみです。
作者からの返信
第二部以降におけるキャラたちの正体や素性は、たぶん、歴史やら伝承やらに多少なりとも詳しい人なら、大抵は「たぶんアイツかな?」みたいに見当がつくものになっています。というより、正体たる人物を知っている人が読んだらモロバレな気もします。
なので、どちらかというと「なぜそいつが、そんな因果に囚われているのか」に焦点を置いて書いています。なぜなら、正体そのものにヒネリを入れるには、私もまた浅学だからです。実際、ちゃんと詳しい人から見たら鼻で笑われそうな気がして、ビクビクしながら書いてます。
知る人ぞ知る、みたいな歴史のトリビア的な知識とかいっぱい知ってれば、もっと色々ヒネることが出来るんでしょう。
ええ、わかってます。ちゃんと勉強すれば良いんです。
わかってはいるんですけどねえ……。
編集済
鬼号……やっと一言喋ったと思ったら、腕を返せとは。(汗)
(右腕のイクサと、左腕の鬼とで、面白い構図だと思いました)
でもこう……戦闘の最中、ずっと笑ってばかりで会話が成立しないままということが、むしろその脅威と不気味さがより伝わってくる感じがしますね。
そして前回にご返答くださった内容についてですが……確かに、そのどこまで説明が必要かってのは、難しい問題な気がします。
説明が長くなると、話の進行の妨げになるし、だからと言ってまったく説明がないと、書く側と読む側が思い描くイメージが食い違って、一人歩きしそうなリスクもありますしね……。
結局、基本は読む側の想像に任せて、必要最低限のものを押さえていくのが重要になりそうですが、そのさじ加減が難しいと自分も思います。
作者からの返信
この辺から歴史資料やら考察資料やらと睨めっこしながら書いていて、脳がオーバーヒート寸前になっています。もう諸説云々、説話云々、確定事象なんてほとんど無いくせに「これが通説だ」って言われてたりして、それすらも一定では無くて、もう結局何を書いたってそれなりに間違いで、それなりに正しいんじゃないかって開き直りそうになります。
そんな中、やっぱり直面するのは説明ウンチク問題。
最近は、何事もあらかじめ説明することはせず、必要になった時に、直面したものの説明だけをするって手法が多いようですね。