第4章 迷宮国家 入国編

第1話 弱いうちだと絶対に遭遇したくないテンプレ



 「見えてきましたよ。あれがヴァルンバの王都【アシュバラ】です」


 ハルマンさんが指さす先には、人が沢山並んでいる列と、彼らが目指している王都らしき、壁に囲まれた街があった。


 「あの列に並ぶのかぁ……体力がもたなそうだ」

 「トウヤ君なら先程馬を回復させた魔法で大丈夫そうですがね。それに、並ぶ必要はありませんよ」

 

 俺は頭にハテナを浮かべる。あの列に並ばないと色々と周りから言われそうなんだが。

 そう思いつつも、ハルマンさんは確かに列には並ばずに、門に近づいていく。


 「止まれ!」


 案の定門兵に止められるが、ハルマンさんは慌てずに懐から何かのカードを取り出す。


 「ハルマン商会の者です」

 「ふむ……照合が完了した。通っていいぞ」


 そのカードを見せると、すぐに通される。おぉ、コネって凄いなぁ。


 「って、ハルマン商会?」

 「はい。未熟ながら、私は自身の商会を立ち上げているのです。自慢ではないですが、他国にも支店を持っていて、中々大きいんですよ」

 「ははぁ、社長とはこれまた凄いですね」


 もしかして、運が良かったのは俺の方だったりするのか? この人、他国に支店を持ってる大きな商会の会長だぞ?

 その人に恩を売ったとなると……なるほど、運が良すぎる。


 門をくぐり抜けると、居るわ居るわ人、人、人。

 馬車専用の道が無かったら移動すらままならなかっただろうな。まるで東京のスクランブル交差点のようだ。

 まぁ、実際に東京に行ったことはほとんど無いのだけど。


 「そう言えば、人族以外にも割といるんですね」

 「はい。ここ、迷宮国家である【ヴァルンバ】には、大陸各地から様々な種族が来ますから。腕試し、一攫千金、商売……それこそ理由は千差万別ですが、それが特色とも言えますね」

 

 人族が多いのはもちろんだが、目を凝らしてみれば、恐らく獣人と思われる種族や、エルフにドワーフも居る。


 「それと【ヴァルンバ】ではやはり迷宮が名所ですが、迷宮探索には探索者登録が必須です」

 「探索者?」


 聞きなれない単語に、俺は聞き返す。冒険者は分かるが、探索者という単語は初めて聞いた。


 「迷宮を探索する者、それが探索者。簡単に言えば、迷宮に入ることを認められた冒険者でしょうか? 役割的には、冒険者ギルドは地上専門、探索者ギルドは、迷宮専門と言った感じで、掲示されている依頼も迷宮関連のものばかりです。なので、この国では探索者が主流なんですよ」

 「はぁ、なるほど」


 探索者は迷宮用の冒険者と。まぁ確かに言葉を聞けば大体予想は付くが。


 「……トウヤ君はやはり迷宮探索を?」

 「はい。レベルアップがしたくてですね。後は多少の一攫千金狙いでしょうか」

 「なるほど。あぁ、ならこの街についてもう少しお話しましょう」

 「あ、お願いします」


 ハルマンさんが喋った内容は、まずは探索者にもランクがあるということだ。とはいえ、探索者のランクについて説明する前に、俺の知っている冒険者のランクについて説明しなくちゃな。


 冒険者には、F~SSSのランクがある。依頼の達成数、魔物の討伐数、特定ランク以上の魔物の討伐……そういった功績の積み重ねに、何よりもそれを証明する実力があることで、ランクが上がっていく。

 なお、Bランクからは昇格試験があり、また貴族並みの扱いとなる。Bは男爵。Aは子爵、Sは伯爵と同等らしい。


 また、冒険者ギルドで掲示される依頼にはランク制限がかけられており、自身のランクより一つ上のランクまでの依頼しか受けることは出来ない。ランク制限=依頼の難易度ということだろう。



 一方、探索者ギルドにもランクがあるらしい。


 探索者ギルドでは、〇階級という扱いらしく、一番下が第九階級ノイン、一番上が第一階級アインスとなっている。まぁ冒険者ギルドと似たようなものだな。言い方が違うだけで。


 この階級は、強さと言うよりは、迷宮の探索度に応じているらしく、特定の魔物の魔石を探索者ギルドに提出すると、階級が上がる。


 階級が上がると、まずは冒険者と同じように貴族待遇となり、また、迷宮から発見されたアイテムの購入権が優先的に回ってくるようになるらしい。



 次にこの街の迷宮『原初の迷宮アルファメイズ』についてだ。


 原初の迷宮は、世界で最も最初に作られたと言われている迷宮で、3桁を超える階層があるらしい。

 とは言うものの、3桁の階層に行ける探索者は限られているので、実質2桁とあまり変わらないそうな。


 また、原初の迷宮には『階層主フロアマスター』という存在が5階層毎に居るらしい。まぁボスと思っておけばいいか。これが特定の魔物とやらに当たるらしい。

 勿論通常の魔物より強い。そして、階層主を倒さなければ次の階層には進めないのだとか。


 不思議なことに、一度倒してしまえば、その後からは素通りできるらしい。

 ボスの横を通るのか? と聞いたところ、階層主の居る部屋の前に転移陣があり、それで次の階層に行けるようになっているらしい。


 あぁそう、その転移陣だが、それは何と迷宮の入口にも転移できるようになっているらしく、逆も出来るらしい。一度30階層まで行ってしまえば、次はそこから再開できるという親切設計。


 それでも、わざわざ一度倒した階層主を倒していく者も少なくないらしい。何故なら、階層主を倒すと、宝箱が出現するのだとか。


 良く分からないが、迷宮にたまに出現する宝箱と同じものが、階層主を倒すと出現するのだとか。無論下層の方がいい物は出るのだが、宝箱を探す手間が省けたりするので、丁度いいらしいが。

 そう易々といくわけもなく、出てくるものなど高が知れている。


 

 「っと、話をしていれば、あそこが私の店ですよ」

 「おぉ! これまた立派な」


 ハルマンさんが話を区切り、右方向を向く。すると、そこには豪華な装飾がされた店があった。


 「表の方は道具屋が主となっています。この街の探索者の殆どが私の店で道具を買っていっていると自負していますよ。勿論、道具以外にもある程度の武器防具も揃えています」

 「凄いですね。流石は大手ハルマン商会」

 「いや、照れますね」


 全然照れてないだろ。とツッコミはいれず、馬車はその店の横にある、丁度馬車が入れる程の大きさの路地に入っていく。


 「奴隷商店の方は、あまり外聞は良くないので裏なんですよ。奴隷商人と言うだけで白い目で見られることもありますからね」

 「あぁ……まあ、理解はできます」


 奴隷とはいえ人を売買しているのだ。周りからしたらあまり好意的には受け取られないだろう。


 「とは言え、私は道具屋の方も兼任していますので、そちらとしての評価が大きいのですが。それのお陰でそこまでではありませんよ」

 「なるほど、そういうやり方ですか……そう言えば、ハルマンさんは従業員を雇わないんですか? 奴隷の買い出しも自分で行っているようですし、繁盛しているなら従業員に任せればいいと思うんですが……」

 「いえいえ、道具屋の方は従業員に任せているんですよ。ですが、奴隷商店の方は私と信頼ある部下2人の3人でやっています。まぁ、奴隷に対する扱いが、人によって酷かったりするので、私はあまり他人に任せないんですよ」

 「……お人好し、ですね」

 「偽善ですよ」


 そういう所が、ハルマンさんは人に好かれそうだな。


 奴隷相手にもできるだけ、というのは中々聞いてて良いと思う。それが報われるかは別として、だが。

 恐らくだが、あまり優しくしすぎると、誰も買われようとしなくなるのではないだろうか。そう考えてしまうと、やはり多少は酷に扱わなければいけないと思う。


 まぁ、商売の話をするならの話だけど。


 馬車は止まり、奴隷商店へと着く。見た目は簡素だが、掃除が行き届いているのが良くわかる。

 それゆえか、一般人というか、庶民は近寄れない雰囲気を出しているように思える。

 

 ハルマンさんが店の扉を開ける。そして飛び込んでくるのは、赤い絨毯に、煌びやかな室内。


 「おぉ~」


 ホテルのロビーを思わせる豪華なシャンデリア、革で出来た上質なソファ、落ち着いた色の木のテーブル……見た目だけでお腹いっぱいです。


 「ではトウヤ様、こちらへ」


 いつの間にかハルマンさんの俺の呼び方が、『君』から『様』へと変わっている。現在俺は客としてもてなされているということだろうか。

 メリハリの付け方が流石としかいいようがない。


 「それでは、馬車で仰ったとおり、知識を補完できて、戦闘もある程度できる奴隷で宜しいですか?」

 「はい。種族とか年齢とか性別とかは気にしません。取り敢えず条件に合う奴隷をお願いします」

 「畏まりました。ただいま連れてまいります」


 うやうやしくお辞儀をしたハルマンさんが部屋の外へと出ていく。

 そんな中、俺は[気配察知]を発動する。ごく自然に、悟らせないように。


 (ハルマンさんが居て、恐らくこの2人はさっき言ってた従業員だな。それで所々に奴隷か。気配からして元気はありそうか)


 やはり食事等も多少は気を使っているのだろうと、俺はハルマンさんに苦笑を零す。奴隷なんだからもう少し酷に扱わないと、買われた先ですぐに死にそうだ。


 ちなみに俺が[気配察知]を発動させた理由は、面白そうな奴がいたら、それにしようと思ったからである。

 気配からある程度の強さは分かるし、その場所に"視覚"を転移させれば、それ経由で[鑑定]をかけることも可能だ。

 魔法の痕跡が残ってしまうのが難点だが、[魔力隠蔽]で極限まで隠せば、探ろうとしない限りは分からないだろうということで妥協している。


 というところで、ハルマンさんが戻ってくる気配を感じた。

 一旦スキルを切って、姿勢を正す。何となく、こういう時は見た目からだと思います。


 コンコンというノック二つ。どうぞと呼びかければ、数人の奴隷を引き連れたハルマンさんが入ってくる。


 「こちらの5人が条件に当てはまる奴隷です。種族は、トウヤ様から向かって左手から、人族。人族。人族。狼人族。犬人族となっています」

 

 話を聞きつつ、俺は目を走らせ、一人一人を瞬時に[鑑定]していく。


 (う~ん……微妙、だな)


 人族は、1人だけ魔法持ちが居たけど、あまり強くはない。狼人族は強そうなんだけど、ユニークスキルに[忠誠]とかあるから今のところは却下。

 犬人族は強面のくせに犬耳があって、しかも名前が『マリリン』というので、流石に却下。差別じゃないよ。区別だよ。


 つまり、良くも悪くも普通というか。いや、確かに俺の求めた条件にはあっているが、俺の求める奴隷ではない。


 「……ハルマンさん。悪いですが、俺の求める奴隷は居ないです」

 「そうですか……ではそうなると、次の仕入れの時にまたということで構いませんか?」

 「はい。元々急ぐ必要もないので」


 少しの罪悪感とともに俺はそう告げる。ハルマンさんも、残念そうな顔はしたものの、すぐに元の顔に戻り、俺は店先まで送ってくれる。


 というか、俺のこと信用しすぎじゃないか? 普通少し見ただけで「求める奴隷はいない」とか言ったら怪訝に思うだろうに。


 「この後はどうするつもりですか?」

 「取り敢えずは探索者として登録してきます。その後宿をとるって感じですかね」

 「それなら、表通りに出て右に曲がった先にある『泊まり木』という宿が良いですよ。安くて接客がしっかりしている良い宿です。探索者がよく泊まる場所ですね」

 「分かりました。じゃあそちらに泊まらせて貰います」


 俺はハルマンさんに頭を下げて、表通りへと出る。何気にあの人とは結構話した。というより、この世界で会話の密度的には一番話したんじゃあるまいか?


 既に暗くなった空を見上げて、人波にのまれる。たまにたまにぶつかるが、誰もが全く気にしない。恐らく人が多すぎるから気にしていられないのだろう。


 取り敢えず宿は後にして、事前に場所を教えてもらった探索者ギルドへと向かうことにした。

 人波から外れて、近道の路地を通る。なんか危ない奴らがたむろってるが、[気配遮断]の前に全くの無意味だ。


 ちなみに黒マントは仕舞っている。今更ながら人前だと恥ずかしいと気づいたのである。中二病から急に覚めたような、そんな感じだ。


 というか、人混みが嫌で裏路地に入ったのはいいが、入り組みすぎて逆に時間を取られそう。


 ということで、俺はその場で跳躍。


 約8m程の高さの屋根の上まで上がり、音を立てないように走る。うん。最初からこうしてればよかったな。めっちゃ楽だし。


 「おっ、あれか」


 屋根の上にいる俺よりも、さらに高い建物。恐らく三、四階建てだと思われる高さだ。


 表通り少し前で裏路地に降りて、そのまま出る。流石に屋根の上からやってきたら、いかに[気配遮断]を使っていようとバレそうな気がする。黒マントを使っていたら別だろうが。

 

 人と人の間を縫うように移動して、探索者ギルド前へ。あの西部劇とかに出てきそうな……ウェスタンゲートか。それを通る。


 中へと入ると、時間が時間なのにまだ沢山人が居ますね! いや、この時間帯だから迷宮から帰ってきた奴が多いのか?


 一瞬数人がこちらを見たが、すぐに視線をそらす。俺の実力を瞬時見抜いた……わけないですね。ゲートの音に反応しただけですねはい。


 まず俺の見た目から実力なんて感じれないだろ。むしろ、もし俺のことを強いと思う奴がいたら、ただのアホか、本物の眼を持ってるやつだな。

 ユニークスキルの[鑑定]だと、俺は偽装をかけてるから分からんだろうし。


 取り敢えず[気配遮断]をまた使用して、列の後ろに並ぶ。どこの列も何十人と並んでいるから、その中でも1番美人な受付嬢であるここに並んだ。


 この世界で会った美人ってろくな奴がいなかったからな。ここらで普通の美人さんに出会いたい。


 今まで俺が会った見た目だけは美人って、腹黒王女、無表情メイド、宗教にしつこく勧誘してくる神官、明らかにボッタクリの八百屋のお姉さん……。


 うん。ルサイア最悪だな。最後の人はただのボッタクリなだけだったけど。


 いやでも待てよ? ルリはどうだったかな? うん、美人じゃなくて可愛いだからセーフ。

 マリーさん? あの人は美人は美人だけど、普通じゃないからな。妖艶さが。


 並んで待つこと数分。如何にここの受付嬢のスキルが高いか実感できたな。あの列を数分でさばくなんて。


 「次の方どうぞ~」


 ようやくか、と俺は前に進む。


 「本日はどのようなご要件でしょうか?」

 「探索者登録をしに来ました」


 うん、こっちに来てから度胸がついたからな。きっと昔だったらこの笑顔で固まってた。美人は正義だ。ルサイアは除外。


 「登録ですね? それではこちらに魔力を流してください」


 そう言って受付嬢さんは1枚のカードを出してきた。


 瞬時に鑑定。どうやら"探索者カード"というそのまんまなカードらしく、これに魔力を通すことで自分専用の探索者カードとなるらしい。


 恐らく、カードの提示を求められた時は、これに魔力を通すんだろう。すんなり通れば本人と証明でき、でなければ本人ではないということか。


 特に何かある訳でもないので、魔力を通す。シュワンと淡い光をカードが放った後、収まった。


 「はい。では次にこちらに必要事項を記入してください」


 流れ作業のように次に渡されるのは、恐らく俺のプロフィールとなる紙。


 「これはすべて埋めなければダメですか?」

 「いえ。ですが探索者間ではこれが貴方のプロフィールとなりますので、未記入ですと誰もパーティーに誘わなかったりします。勿論嘘もやめた方がいいです。それと、スキルの部分ですが、必要ならステータスプレートを貸し出しますが、どうしますか?」

 「いや、大丈夫ですよ」

 

 俺には[鑑定]があるのでね、と心の中で呟く。


 取り敢えず、上の項目から埋めていこう。


 名前は刀哉としたいが、本名はやめた方がいいかな……いやでも、刀哉以外で呼ばれた時に反応出来なさそうだし、カタカナでそのまま書けばいいか。それにハルマンさんには本名名乗ってたし。

 偽名はまだ先にしておこう。


 得意武器は、剣と槍だな。槍は樹に合わせるために使ってたから、並以上には使える。というより本人の前で言ったら可哀想だが、俺の方が上手いと思う。


 魔法はそうだな……時空は珍しいみたいだし、回復と光、火でいいか。補助と攻撃をこなせる感じで。


 所有スキルは適当に書いておこう。どれ書いても基本使えるし、嘘書いても多分覚えられるはず。

 レベルは30以上でいいだろ。

 

 名前……トウヤ

 得意武器……剣・槍

 得意魔法……火・光・回復魔法

 所有スキル……剣術・槍術・火魔法・光魔法・回復魔法・気配察知・気配遮断

 レベル……32


 嘘満載過ぎて笑えてくるが、まずは書き終わったので提出。


 「ありがとうございます。って、まぁ! 若いのにレベル32って、凄いですね!」

 「いえ、それほどでも……」


 もしかしたら今、ぎこちない笑みになってるかもしれない。本当はレベル50位で、スキルも数十個はあるんだがな……今の状態だと目立ちたくないから告げられない。


 俺TUEEEEしたいけど、面倒くさいのは嫌だというジレンマ。あと、強さを認められるとイキってしまいそうで、それを防ぐ目的もある。


 「この内容だと、他のパーティーからも引く手数多で、すぐに階級も上がりそうですね」

 「そうですか。それは良かっ───」

 「ハン! お前みたいな野郎が有り得ねぇだろ」


 突然の大声に、俺は振り返って、硬直した。


 横にでかい。まず横にでかく、そして縦にもでかい。身長が178程ある俺が見上げるので、2メートルはありそうだ。

 それを一言で表すなら、筋肉。


 俺の後ろに並んでたやつだと思うんだが……。

 

 「大方嘘でも書いたんだろ! アァ! 返事してみやがれよ!」


 こんな所である意味のテンプレかぁ……ついてないのかな。


 俺は、誰にもわからない程度にため息を吐いた。



 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る