第395話 変化しない天気とは何か
変化しない天気とは何か。空を長時間眺めていて、動くものがひとつもないこと。
変化する天気とは何か。空を長時間眺めていると、いくつかの動くものに気付くこと。
空を長時間眺めていると、いくつかの動くものに気付くとは何か。暇な時間だけれど、いくつかのどうでもいい変化に興味を持てたということ。
空を長時間眺めていて、動くものがひとつもないとは何か。暇な時間なうえに、何もない、何もないと思い続けるしかなかったということ。
暇な時間だけれど、いくつかのどうでもいい変化に興味を持てたとは何か。どうでもいい変化を眺めることで、いずれ自分にも何か変化が起こるのかな、と暇な時間に妄想できること。
暇な時間なうえに、何もない、何もないと思い続けるしかなかったとは何か。何も変化しないものを眺めることで、自分にも世界にももう何も変化が起きないんじゃないか、と暇な時間に心配すること。
暇な時間に心配するとは何か。暇なのに、時間の終わりを待ちくたびれること。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます