学校で一番可愛かった元同級生がエロゲにハマって毎晩僕の部屋に入り浸ってるんだけど。

作者 沢本新

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★★★ Excellent!!!

 別に最初に読んだ瞬間、これは来るぞと思った訳ではない。
 どうだろうか、伸びるだろうか、悪くない出だしだが。
 今はラブコメに勢いはあるし、沢本さんの技量は間違いないし。

 果たして――今度こそスマッシュヒットなるか。

 などと、内容よりも挙動の方をつぶさに観察してはらはらしていた本作。いやー、見事にヒットしましたね。お見事。1か月でこの挙動はなかなかできるもんじゃありません。完敗だぜ沢本の。もう、泣いてる君はいないんだね。

 内容の話をしろよ!!(今更)

 はい。まぁ、タイトルに書いた通り。
 悩める美少女の心を救えるかってのは、葉鍵世代にとっては永遠のテーマみたいなところがありますね。もうその一言に尽きるというか、沢本氏はそういうのに完全に憑りつかれていると思うので、今後もそういうの求めている人たちは彼にずっとついていくといいと思うよというそんな集大成。

 いやはや、まぁ、なんとは言わんが、青春よね。

 見どころとしては謎の開示こと美少女の悩みの開示と、それを巧く魅せるためのギミックの数々。前半のポップな部分にしれっと紛れ込ませた、怒涛の後半のシリアス展開への布石は実にうまい。しかしながら、なによりすがすがしいのはラストの圧倒的な躍動感でしょう。躍動感。うん、エロゲのお約束をきっちりと消化しつつ、爽やかなラストに持っていく、その活き活きとした話運びにはほれぼれでございました。

 いいもん読ませていただきました。
 葉鍵世代の人は見るとよいよ。きっと幸せになれると思うよ。
 そんな狙いすました作品。好きな人には本当におすすめでございます。