第24話 家族会議2

「で、改めて僕の症状としては、魂と器の不釣合いによる精神の崩壊。ミーネによれば、これを防げる方法は器の強化、つまりレベル上げです」

「おう、分かった。手伝うぜ!」


そう言ってカルムが勢いよく立ち上がる。


「ねえライル、レベルってなぁに?私知らないんだけど。カルムは知ってたの?」

「うん、知らん。教えろライル」


カルムが席に座り直した。

相変わらず何も考えていないようだ。

いつものことなので、それは置いといて、ミーネから聞いたレベルについての説明だ。


「レベルってのは……あれ?俺もよくわかってないや。とりあえず、生き物を殺すとたまにレベルアップの報告が頭に響くらしいよ」

「そのレベルアップで魂の器を鍛えるわけだな」

「ああ、確証は無いが本当だと信じたい」


あ、また俺と言ってしまった。今はどうでもいいか。


それより、ここまで話してきてふと思ったが、何事も確証は無いのだ。

ミーネが告げた俺の余命自体が嘘だった場合はどうだろうか。レベルだって存在が確認できた訳では無いし、疑っているのもまた事実だ。

またしかし、嘘だと割り切って4年後にパッタリ死んだらきっと後悔するだろう。


嘘か真かを推し量るすべは俺には無い。

なら俺は呑直に“証拠”と“根拠”を求めていこう。


初めはリスクを取らずに1レベル上がるまで狩りを続ける。1つでも上がったらこれが根拠となるし、何もなければ俺の安全が確保される訳だ。


決めた。

とりあえず俺は森の雑魚から殲滅してやる。

明日も森へ出向こう。

何たって生きるためだからな。

生態系が崩壊するまで狩りまくってやる!


ーーーーー


「ーーーおい、おいライル、どうした?」

「ん?ああ、ごめん考え事を」

「なんで笑ってるの、大丈夫?困ったときはすぐに私に言ってね」


俺は歪んだ口元をもとに戻す。

どうやら思考に暮れている間、俺はフリーズしていたらしい。

これからは気をつけることにしよう。

気をつけるだけで治るかは別だがな。

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