第13話 雷の影響

〜王都〜

その日、サダハの西にある森が、光に包まれたという報告を受けた。

目撃者した竜騎士によると光は数分間続き、突如として消えたらしい。

この現象は前例がなく、王都の大臣も初めは信じていなかったが、続々と目撃者や証言が集まるにつれ実際の出来事だと認識する。

そして、この光の柱は準自然災害とされた。


ーーーーー


俺の放った落雷は辺りの全てを白で埋め尽くし、視界を奪った。


少し前に気付いたことだが、俺の雷は自身に影響を与えるかどうかを決められるらしい。

あくまで魔法の対象を選択できるのは自分だけであり、他人には当たってしまうが、このおかげで雷自体の熱の影響は受けていない。

しかし、流石に網膜に映る光までは制限できなかったらしい。

おかげで俺自身も視界を奪われたままだ。

しかも、全力で落雷を放つために消費した魔力は大きく、今は魔力切れで地面に突っ伏していた。

全身を襲う異常な疲労感に意識を手放し欠けるが、力を振り絞って顔を上げる。

そこには降り注ぐ光の中で高笑いしながら佇む少女がいて……ここまでやっても無理か。


ーーあいつチートだろ……


「クッハッハハハハハ!!!何じゃこの魔法、もしくはスキルかの?身体が動かんぞ」


光のせいで影しか見えないが、少女は佇んだまま動けなくなっていた。

多分、スタンガンみたいな効果が現れたのだろう。


(よっしゃ!)

心の中でガッツポーズをとる。

結果上々だが、状況が全く好転していないことに気づいたのは直ぐ後だった。


動けない少女に動けない俺、お互いが何も出来ずに固まっていた。


ーーーーー


硬直状態が続くこと数分。

雷が止み、突然視界が晴れた。


そこには、着ていた真っ赤な服が燃え尽きて、素っ裸になった少女が佇んでいた。


「えっ?!……」

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