第7話 成功後

「どうした、何があった?!」


始めに部屋に飛び込んできたのはカルムだった。

少し遅れてスフィーも駆けつけた。

走って来たのか、スフィーの方は軽く息を切らしていた。

カルムは体力があるのか、息切れはしていないものの、かなり慌てている様子だった。

まあ、我が子の危機ともなれば当たり前か。


とりあえず、状況を報告しておこう。

単語で。


「雷……ドーン、ガシャーン!」

「そうか、雷が落ちたのか!納得納得!」

「雷なんて珍しいわね」


伝わった。そして、納得してくれた。

それにしても、天井に大穴を開けるほどの雷雨に全く動じないとは、うちの両親も大したものだ。

あ、そうなると、そんな災害を間近で見た俺が泣かないのはおかしくないか?なんたって、まだ2歳児なのだ。

怪しまれるし、泣いといた方が良かったのだろうか?

でも、泣きたい時に泣く技術なんて持ってないしなぁ……。


ーーーーー


その後、何も追及されることも無く『俺の子は強いんだな!』『ええ、ライルですもの』とか話しながらカルムとスフィーは部屋を出て行った。


……あの2人の会話が微妙に噛み合っていなかったと思ったのは俺だけだろうか。

スフィーの返答が空回りする会話が多いが、仲が良さそうで何よりだった。


いや、それよりかだ。

屋根と天井直してってくれよぉ!!


ーーーーー


この日の夜はリビングで寝た。

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