おれとお前の正義が

車に轢かれた

だからぽかんと佇んで

おれとお前はパンティー工場を立ち上げた

業績は悪化

生まれ育った村から追い出された

そして都会でパンティーストッキングの製造工場を立ち上げることにした

部下にさぶちゃんを二人、雇った

さぶちゃんに旨い魚を勧められた

ぶん殴ってやった

「おれたちは草食系なんだよ！」

さぶちゃんときたら涙目で早退した

もう一人のさぶちゃんは薄っすらと輪郭を無くして霧散した

おれとお前の正義は既に死んでいたから

ありとあらゆる非道に手を染めることも可能だった

金玉は常に収納されていなくて外気を蝕んだ

花屋の前で人々は手にした造花の匂いをいつまでもくんくん嗅いでいた

おいっ

見かねたおれたちは話しかけた

お前に頭蓋骨があるなら直ちに砕いてやろうか？

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