大陸制圧歩兵部隊
なぐるけるおやつ
なぐるけるおやつ
そしておれたちは
なぐるけるおやつ
時々、ころす
そして戦争は終盤へと差し掛かりつつあった
なぐるけるおやつ
ああそうさ
おれたちはなぐるけるおやつ
宿舎にしていた野営のテントにノグチゴローが数人やって来た
「糞がしたいです」
そんなのは断わりなく勝手にやればいい
ただの生理現象なわけだし
おれはその旨をノグチゴロー達に伝えた
その瞬間、ノグチゴロー複数名は脱糞行為に及んだのだ
「ええい、ここではない!」
便所の方角を短剣で指し示してやった
おれはキレた
参謀の田中くんがそれをなだめた
「………よっちゃあん、まずは落ち着けって」
おれは落ち着いた
「田中よ、お前の気遣いにはいつも感謝しているぞ」
田中はよせよと照れくさそうに笑った
野営のテントの出口からは夕陽が微かに差し込んでいた
ノグチゴローの内の一人が再び口を開いた
「脱糞したいのに便所の場所がよくわかりません」
なんて無能な連中なのだろう
こんな奴ら初めて見た
おれは懐に仕舞い込んでいた短剣を再び取り出した
それをまたしても田中がそっとなだめてくれたのだ
こんな適切な言葉でおれの怒りを鎮めてくれた
「目くじら立てないで、ね?」
おれは思った
いっつもサンキューな
田中ちゃんには今度フルヌード写真集でも贈呈してやらなくてはいけないな
「うっひょー!」
そんなことを言いながら無修正のアダルティックワールドが本を開くと同時に否が応でも眼球に飛び込んで来る
勃起したくないなんて言い訳は通用しない
太古の昔から繰り返されて来た行為が肺呼吸と同時にまた行われるだけだ
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