跡形も無い
忘れないでいてほしい
ここに花が咲いていたということを
かつてこの丘には無数の花が咲いていて
そのたった一輪を
きみの記憶にとどめておいてほしい
それは美しい花だった
自分自身で思っているよりもずっと
その花は
いつか枯れて散ることを憂いていたけれど
もしもきみの記憶の中で
ずっと忘れられることがないならば
それは生きているってことに
とても似ているんじゃないかな
それは
すごく
幸せなことなんじゃないかな
忘れないでいてほしい
ここに花が咲いていたということを
きみは
きみだけは
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます