悪いのは


青い

空の下で

殺人がしたかった

理由は

見上げた空が青かったから

問題はこのわたしだ

わたしの利き腕だ

こいつが制御不能に陥ると

誰もが望んでいない結末が訪れる

もちろんわたし自身も

出来ることならみんなと一緒に笑い合いたかった

けど利き腕がそれを許さない

わたしはきっと殺すだろう

その時は色とりどりの風船がばら撒かれ

頭上一面に広がる空が何色なのか

本当のところ誰もはっきりとしたことは言えないだろう

わたしの利き腕は心を持たない

だから容赦をしない

それが最大の敗因だろう

だが利き腕を失くしたわたしは価値の無い棒状に等しいのだ


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