嗚呼、青春のホリゾントライト!

作者 成井露丸

魂を晒し合い、叫び合い、ぶつけ合う――その先に、命が輝く青春がある。

  • ★★★ Excellent!!!

 主人公であるOBの大学生、現役の高校生部員たち、そして教師。
 様々な立場で関わった彼らが、ときに遠慮や蟠りを覚えつつも、肩書きによるギャップを越えて本気で魂をぶつけ合う、胸に迫る熱さに圧倒されました。
 高校演劇の面白さや繊細さと同時に、それぞれの抱える創作への愛とプライドが伝わってきました。カクヨムにいらっしゃる方ならきっと、胸に刺さるシーンが多いと思います。
 
 キャラクターも生き生きと躍動し、かつ芯の通った描かれ方をしていました。好みはあれど、誰しもに応援したくなる、あるいは喝采を送りたくなる一面がありました。「チーム物」の妙もバッチリです。そして爽香先生が最高、ありがとうございます。
 また、それぞれの視点や言葉を通した分だけ、高校演劇の姿が立体的に浮かびあがって見えたのも魅力です。

 青春を取り戻す物語であり、青春の真っただ中を駆け抜ける物語であり。
 同時に、永遠の許されない世界で、青春を受け継ぐ物語でもありました。切ないながらも、力強く心洗われるクライマックスは必見です。

 閉塞や後悔を打ち破る眩しい光、ぜひご覧ください!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

その他のおすすめレビュー

市亀さんの他のおすすめレビュー 49