芦中イラスト文芸部 ものくろ!

作者 えーきち

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★★★ Excellent!!!

芦沢中学校に設置された「イラスト文芸部」という創立一年の部が舞台です。
物語は主人公の副部長目線で進んでいき、他の部員よりも割と冷静で達観している節があって読みやすいです(もちろん中学生らしい初々しさもあります)。

そんな主人公は、肝心な部分を口にしないし、優しさをおおっぴらに宣伝もしないので誤解されがちなのが玉に瑕。
けれど、目立った活躍はしなくても、主人公のおかげでお互いの仲が一歩進んだり、そして主人公もまた助けた誰かに支えられていく。
一学期という短い期間の中で、徐々に本作りを通して結束が強まっていく流れは見物です。

好きなことに全力で打ち込み、ぶつかり合いながらもお互いに少しずつ認めていく姿はまさに青春の一言でした。

個性的な面々が繰り広げていくきらきらした青春の一コマは、まさに「ものくろ!」に相応しい内容です。
タイトルに込められた意味を探しに、是非とも彼らの青春に浸ってみませんか?

★★★ Excellent!!!

花形(?)の美術部がある中で、いわゆる地味な部活のイラ文部に、堂々と意見を言うのも躊躇うようなヘタレに近い主人公。
という始まりなのですが、どんどんこの中に惹き付けられキラキラと輝いていくような世界観にハマってしまいました。

ネタばれになってしまうと勿体ないので詳しくは書けませんが、ちょっと読んで主人公の木島君をパとしないなーっと思ったら、是非とも読んでほしいです。

彼自身が大きく変わったわけではないのに、読み終わるころには木島君を応援しているし、見る目が変わっていると思います。

作者さま、素敵な作品をありがとうございました。
拙い文章ですみません。



★★★ Excellent!!!

 若い頃、徹夜で原稿を仕上げて夜明けの道を郵便局へと走った。印刷所に原稿を送り、疲れ切ってどろどろの頭で見上げた朝焼けの空は美しく、満足で、幸せだった。

 どきどきして胸がつぶれそうになりながら印刷所から届いた段ボール箱を開けた。自分だけの本の出来栄えに満足し、早く誰かに見せたかった。

 その本を、大切にカバンに入れてイベントに出かけた。サークル参加で本を売る傍ら、大好きな作家さんの新刊を探して歩いた。

 そうやって手に入れたお気に入りの同人誌は、二十年たった今でも私の本棚の隅にある。高校時代、文芸部の仲間と必死に作った部誌と一緒に。

 そう、彼らのものくろのように――――。

★★★ Excellent!!!

才能溢れる部員達が、最愛の先生の為に一冊の本を作る!

個性がぶつかり合い、まとまらなかったイラスト文芸部が、1つの目標に向かって一丸となっていく姿は清々しいです……。

そして、やはり、ハッと驚かされる展開あり!

部活動は青春! 改めてそう思える、友情と情熱が溢れている作品です!

★★★ Excellent!!!

創立1年弱の「芦中イラスト文芸部」。
そこで副部長を務める木島くんの視点で描かれた部活の日々が綴られた物語です。

運動部のように派手ではないけれども、個性的な面々がそろい、新しい風(嵐?)も吹きすさび……。

ちょっとドライな木島くんの語りが、すいすいと物語の中へ引きこんでくれます。

最初は少しのんびりしていますが、中盤からラストにかけての熱さは、さすが青春真っ只中な中学生達!

にぎやかで個性的な登場人物達が織りなす物語、タイトルの「ものくろ!」の意味がわかるラストまで、どうぞお楽しみください(*´▽`*)