【ザ・グレート・レース】こげにくの執筆作品が擬人化してラリーを繰り広げる話

 灼熱のサバンナを駆け抜けるレースカーの集団。

 そう。これはとあるネット執筆家の作品が擬人化して繰り広げる終わりなきデッドヒート。


 人はこの戦いを【グレート・レース】と呼んだ……。


───

「きゃああっ!」


 サバンナに悲鳴がこだまする。

 激しく波打った地面をフルスロットルで駆けるバイクは、未来的なフォルムを纏っている。例えるならば、仮面○イダーのようなヒーロー物に出てくる乗り物と言ったところか。


「hey、ちゃんと起伏を見て走るんだぜ? ボクの提示したルートを守るんだ」


 このレースに参加する乗り物には基本的にパートナーAIが搭載されている。機械的な声がドライバーの女の子をなだめる。


「そんなこと言ったってえ! 私、免許とりたてなんだからぁ!」


 ドライバー【ユーク・ユーナギ】。

[★status]  22

[PV status] 170

[解説] 執筆作品【夕凪のUKE】が擬人化した少女。


「PVがまだ他のドライバーに比べると弱いわ……。もっとエピソードを増やさないと! 持久戦には不利ね」


 グレート・レースは総距離1000kmにも及ぶ、法治国家【ミート・キングダム・オーバーグリルズ】の広大な領土を舞台とした賞レースだ。

 昼夜を問わず走り続けるとはいえ、ドライバーは睡眠もとらなければならない。持久力に劣る彼女は昼のうちにリードを稼いでおく必要がある。


 ユークの前方の地面に突如、大穴が空いた。


「なんだってエエエ?」


 地面から競り出してきたのは巨大なドリルとキャタピラがついた戦車だ。


「ふぉ、ふぉ、ふぉ、お嬢さんにはサバンナの暑さはちと応えるようじゃのお。

 わしのように地底を行かんと。直射日光で体力を奪われてしまうど?」


 ドライバー【エッセー・ニューワールド】。

[★status]  23

[PV status] 1758

[解説] 【こげにくのエッセー🆕WORLD】が擬人化したドライバー。おじいちゃん。


 ユークが舌打ちした。


「ちぃ! エッセー族か……。

こいつら、エピソードの数とPVにものを言わせて来やがるからな。正面から太刀打ちしてたらこっちが削られる!」


「わかっとるようじゃの。

そういうお主は【現代ドラマ族】じゃな。まだコメディに振るかシリアスに振るかで迷っとるようじゃの。若いのお~ふぉふぉ」


「るさいっ!」


 バイクのアクセルを全快にしたユークはニューワールドの車両をジャンプして飛び越えると、一気に視界から消える程の距離に走り去った。


 二人のやり取りを、山の影から双眼鏡で見ている者がいる。


ドライバー 【ヤキカタハ・ウェルダンディ】

[★status]  22

[PV status] 190

[解説] 短編集【焼き方はウェルダンで】が擬人化した。小柄なシーフ職の少年。


「ふっ……せいぜい今のうちにリードしておくがいい。

 そう言ってるうちに、お前たちのお陰で一つ、エピソードを追加させてもらった」


 エンドレスな戦いが繰り広げられる【ザ・グレート・レース】。

 果たして勝利の女神が微笑むのは! ……どっちだ?

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