葉っぱと雨音のシンフォニー

作者 丸和 華

6

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★★★ Excellent!!!

中学校でドロップアウトした少女、舞が理想の女性、年上の男性に憧れ、そして絵を通じた同年代の相棒である男子に・・・・・・
舞の心の成長を描いた物語。

彼女はどうなるんだろうと最後まで読み、そして「そう来るか」と思わせられるラストでした。

共通設定のある対決作品との事で、相手側も読むとまた違った面白さがあると思いますよ。
ぜひ一度読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

主人公の舞は高校一年生。でも学校には行っていない。
中学一年にドロップアウトしてからは、毎日図書館で勉強をしている。
午後三時までは勉強。それから閉館までは絵を描く。
うっかり落として散らばった色鉛筆を拾ってくれた人は、画家の男性。
彼女の絵を見た彼が、絵画教室に誘う。
「お待ちしていますよ。未来のモネさん」
人付き合いの苦手な彼女の淡い恋心。そしてもう一人の男の子が……。

思春期の女の子。人間関係を上手く築けずに学校をやめた少女。
自分なんてどうせ嫌われ者なんだと自己評価の低い彼女が、理解のある親や図書館の職員に見守られ、絵の先生と出会うことで世界を広げていく。

思春期の女の子の感情は揺れに揺れる。それが精緻に描き出されている。
絵画教室に通うようになって、狭かった彼女の世界が一気に広がっていく。
まるで、彼女がイラスト展に応募した絵のように……。

ひとつずつ乗り越えて、少しずつ周りを受け入れていく過程が秀逸です。
思春期の女の子視点での柔らかで繊細な描写。
彼女の成長を見届けて下さい。

如月芳美さんとのラブコメ対決作品。
設定の一部を共有して、それぞれが長編を書く企画ものです。
如月芳美さんの『群青のアトリエ』はこちらから。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889687603
読み比べも楽しいです!