第61話 星の導き、運命との再会

 その声が聞こえた瞬間、建物内に広がる暗黒に小さな白い光が点々と浮かび上がった。先ほどまで、扉が開いていても決して退けられることのなかった暗闇が、その爪先に灯る程度の細やかな光で薄くなった。

 光の粒は、独立しているもの、細い糸のような白い線で繋がったものなど、様々な種類の形状がある。宙を揺蕩い、闇の中で眩いほどに輝く小さな白い点。それは、日が沈んだ後に訪れる静寂を纏った夜空に浮かぶ美しい星々の姿によく似ていた。

 室内に広がった小さな夜空の空間は、光が作り出す星の仄かな光によって照らしだされる。そうして、スズネは初めて、部屋の中央の大きな岩を視認することができた。

 金色で色づけされた上品な台の上に、無骨な岩が祭られるように飾られてある。その岩には漆黒で、所々に紅色が見える。周囲に浮かぶ星の光によって、その隕石は何やら神聖な輝きを放っていた。

 巨大な宝石、というわけではなさそうだ。その岩に、研磨された宝石のような輝きはない。この建物はその岩を飾るためだけに建築されたのだろうか。広い円形の室内には、その岩以外に特筆するべきものは何一つとして見当たらなかった。

 此処は一体なんだというのだ。小首を傾げたスズネが、扉付近で居住まいを正しているダンに視線を向ける。


「――ダンくん」

「なんですか、スズネさん」

「あの、この岩は……一体……?」

「岩!? スズネさん、失礼ですよっ! こちらに居られる方こそ、星の大精霊、セイ様です! セイ様を岩呼ばわりだなんていけません!」

「ご、ごめんなさいっ! えっ、あの、えっ!? この岩……じゃなくて、この方が、大精霊様なんですか?」

「そうですよ。もう、神聖なマナが周囲に漂っているでしょう? これは大精霊様のマナに相違ありません。いくら里の代表だからと言って、あまり失礼なことを言ってはいけませんよ」


 子供の容姿を持つダンに、子供を叱るような声で注意をされてしまった。謝ってください、と謝罪を急かされ、スズネは慌てて祭られた岩に対して深々と頭を下げた。申し訳ございません、と口から零れた謝罪には、胸の内で抱いた混乱が分かりやすく乗っている。

――どこからどう見ても、ただの岩である。確かに不思議な雰囲気は漂っているけれども、それはこの空間に対する感想に思えて仕方がない。無秩序に光の星が浮かぶ空間にポツンと岩が置いてあれば、それは十分『不思議な雰囲気を感じる状況』と言えるだろう。

 しかし、よく思い出して見れば、樹の里でも『大精霊』と呼ばれているのは白い幹の樹だった。大精霊というのは、樹や岩といった自然的なものに宿るものなのかもしれない。

 スズネが頭を下げてから三秒後。落ちた沈黙に今にも消えそうな感覚を覚えているスズネの耳には、先ほどの重々しい男性の声が飛び込んできた。


「良い、ダン。この子らは記憶を失っているのだ。我のことも忘れていて当然である。面を上げよ、スズネ」


 その声は、明らかに祭られた岩から放たれていた。何処にも口のようなものは見当たらないが、岩が喋っている。確実に。スズネは言われるままに顔を上げると、顔を蒼くして、数歩分、岩から後退した。


「えっ、しゃべっ……た……?」

「もう、スズネさん! 大精霊様なんですってば!」

「ひえっ、ごめんなさいダンくん!」

「ダン、静かに。気にするな、この姿ならば驚くのも無理はない。――今、姿を出そう」


 ダンの二度目の叱咤が室内に響く。肩を揺らしたスズネを宥めるように、男性の声は落ち着きを払ったまま、荘厳な口調で言葉を紡ぐ。

 それから、それまでそこに飾られているだけだった岩は薄らと己を発行させた。周囲の星よりもより静謐に、清らかな光が岩全体を包む。その光は徐々に眩さを増していき、スズネ達の視界を一瞬真白く染め上げた。

――光が収まった後、岩の前には、長身の男性が立っていた。整った顔立ちは凛々しく、その姿を一瞥しただけで知性と品性を感じ取ることができる。切れ長の瞳は淡い藤色で、艶やかな青の入った黒髪は後頭部の高い位置で一つに結われている。腰に剣を携えていれば、歴戦の戦士と言われても納得してしまいそうな威圧感が、その男性にはあった。


「ひ、人になりました!」

「人になったね」

「人だ。下がってコハル」

「わ、わ、人になったよ、シンヤくん」

「皆さん……本当に……もう……」


 四人各々の反応に、ダンは叱咤することを諦めたらしい。目元を手の平で覆った少年は、それ以上何も言葉を口にしなかった。

 男性――否、星の大精霊、セイは、特に気分を害した様子もなく、毅然とした様子で四人の顔を見渡す。眉一つ動かさない男性の堂々たる振る舞いに、数秒前まで失礼な口を利いていたことも忘れて、スズネは背筋を真っ直ぐに伸ばした。それと同時に、男性の威圧感によって滲んだ汗が、背筋を伝っていくのを感じる。心臓は、まるで何かに共鳴しているかのように、不思議と激しく高鳴った。


「そう緊張するでない。お前は忘れているだろうが、我とお前は何度も顔を合わせている。今更失礼だ何だと形式に拘ることはせん。肩の力を抜くと良い」


 セイは、そう言って厳格な見掛けよりもずっと優しい言葉を投げかけた。だからと言って、その威圧感が消える訳ではないので、スズネは体から力を上手く抜くことができなかった。


「で? 俺達がしなきゃいけない試練って何。手短に説明してくれない?」


 スズネの右隣で、顔を顰めたままのシンヤが腕を組んでそう発言する。この威圧感にも全く物怖じしない彼の代わりに、ぎょっと目を丸くしたのはスズネの方であった。


「し、シンヤ、敬語! 流石に失礼だよ、散々失礼なことしちゃった後だから説得力ないかもしれないけど……」

「良い。お前は昔から変わらんな、シンヤ」

「昔のこと言われても覚えてないから知らない。けど、俺は俺だよ。文句ある?」

「いや、お前のそういうところが好ましいという話だ。真っ直ぐで素直。眩さすら覚える」


 しみじみと呟かれた言葉の何処にも、嘘偽りの気配を感じない。シンヤに好意的であることは勿論として、彼が昔から何一つ変わっていないという点も真実を語っているらしい。

 それを聞くと、非常に納得すると同時に、スズネは酷い眩暈を覚えた。大精霊が重要な存在であること、自分達よりも偉いということは、周囲の態度から察することができる。そんな相手にも、シンヤは無愛想に尖り続けていたというのか。


「……昔から敬語が使えなかったんだね、シンヤ……」

「使えないんじゃない、使わないんだよ。『お分かりですか、お馬鹿さん』?」

「尚質が悪いよ! それに、敬語は敬う言語だから敬語っていうのであって、敬いの足りない言葉はただの罵りなんだよ……知ってた……?」

「二人共、喧嘩しちゃメッ! 説明していただくんだから、ちょっと静かにしなきゃ駄目だよ!」


 シンヤとスズネの間で続く言葉の応酬が、コハルによって諫められる。彼女に注意された途端に口を閉ざしてしっかりと背筋を伸ばしたシンヤは、真剣な眼差しをセイに向け、神の試練に対する説明を無言で急かす。その変わり身の早さは、瞬きよりも速かった。

 スズネの左隣に立っているヨルは、礼儀正しくその場でお辞儀をする。まるでお伽噺に出てくる王子のような気品を漂わせながら、彼はそのまま、丁重な口調でセイに語りかけた。


「申し訳ございません、セイ様。神の試練について、ご説明をしていただけますか?」

「良かろう。その前に、里の説明をさせてもらう。ダン、何か里についての説明はしたか?」

「いいえ、セイ様。鉱業のことや生産品などの話はしましたが、重要なことは何も」

「承知した。……この星の里は、神によって直々に、世界の記録と記憶を保管する仕事を任されている。我々は世界の観測者であり、傍観者だ。神の指示が無い限りは、お前達の困難に手を貸すことはない。それを決して忘れずに、話を聞け」


 重々しい口調で、セイはそういったことを呟いた。その表情には、温度が存在しない。どんな感情をも感じさせない様子から、世界の観測者、および傍観者、という言葉に現実味が帯びてくる。

 スズネは、静かに息を呑む。揺蕩う星の光は、以前として美しい光をその空間に満ちさせている。その光に包まれているセイの姿は、ミカの触れるのを躊躇うような神聖さを彷彿とさせた。


「率直に言おう。お前達は、神の試練を絶対に乗り越えなければ、死ぬ」


 セイは、数刻も躊躇わずにそう宣言した。

 ちか、と視界の隅で強く発光した星は、スズネの思考が一瞬真白く染まるのを表しているかのようだった。

 唐突な死の宣告に、シンヤが低い声を出しながらセイを睨み付ける。


「……は? 死ぬ? なにそれ」

「現在、湖と樹の大精霊は、かつてないほどに力が弱まっている。ヨルとスズネは、樹の里で見ただろう? 樹の大精霊は、人型の姿を形成する余裕が残されていない。そして、湖の大精霊もそれは同じこと。このままでは大精霊は消滅し、その補助を務めるお前らも消滅することだろう」

「ど、どうして私たちが樹の里で大精霊を見たことをご存知なんですか?」

「言ったであろう、我々は世界の観測者であり傍観者である、と。星のマナは、焔を操る他、世界の全ての事象を手元に集めることもできるのだ。お前達がこれまで熟してきた冒険も、戦闘も、全て我は把握しておる。結界に守られている樹の里の様子も、湖の里が壊滅を迎えようとしているところも、我には視える。湖の里は神の指示によって、我が里と花の里で支援をしている故、民の安全は保障するが――大精霊自体はそう長く持たないだろうな」


 セイの声は、あくまで無慈悲に、淡々とした口調でそんな事実を告げた。

 大精霊の消滅。それは即ち、先ほどダンが説明していた代変わりが起きるということだろう。代変わりが起きれば、その補助を務める特別な精霊の四人は、大精霊と共に消滅してしまう。それは、精霊でいうところの死に違いない。


「……どうして試練を乗り越えることが生きることに繋がるんですか? 二つの里って、結局互いのマナを補いきれずに共倒れになっちゃったんでしょ? 里が一つになったところで、また同じことの繰り返しになって、消えちゃうような気がするんです、けど」


 顔を蒼くしたコハルが、おずおずとセイにそう問いかけた。


「そうならないための神の試練だ。神の試練とは、愛を証明するために行われる。その証明が完了したとき、今度こそ、二つの里は終わりのない永遠を共にすることになるだろう」

「回りくどい。何でそうなるのかって聞いてるんだけど」

「我々大精霊は、人間を統率し、導くために創られた存在。神は自然に命を吹き込み、その命の基礎に人間の形を用いた。だからこそ我々は感情を持ち、人間と同じ容姿をしているのだ。我々は、神の代理として里を形成し、人間を統率しつつ、自然に応じた仕事を熟している。世界の記録を遺すこともそうだ」

「で? だから何なの」

「湖の大精霊は現在二代目。一代目は、二百三十年前に起きた世界的旱魃を解消するため、世界中に慈雨を降らせた。その結果、彼女は消滅。二代目として、現在の湖の大精霊が創られた。しかし――あやつには、決定的な欠点があったのだ」


 そこで、セイの目は初めて伏せられた。痛ましいと言いたげな、何処か同情するような光がその藤色の瞳に浮かべられる。セイは、その場で静かに首を横に振ってみせた。


「愛情の欠落。湖の大精霊は、愛を知らず、理解ができなかった」


 その声に含まれた憂鬱の気配を感じ取ったのか、周囲に浮かび上がる星々の色が淡い青へと変化した。一度青い光に呑み込まれた空間の中、セイは衝撃的な言葉の続きを紡ぎ出す。


「感情とは人間の基礎である。基礎部分の一部が欠落している故に、湖の大精霊は、一代目と違って上手く仕事を熟すことができなかった。何もできぬ無能というわけではないが、あやつはどの大精霊にも実力が劣るのだ」

「……でも、湖の大精霊は、樹の大精霊を愛していたって。だから、神に愛を証明する、と言ったのでは?」

「あやつの真意については、我が語るところではない。ただ、愛を知らない湖の大精霊が真実の愛を知り、それを神に証明できたならば。それは、それまでに不足していた基礎が埋まり、大精霊本来の力を取り戻すことができるということだ。互いを殺さないまま生きる術も見つけることができるだろう」


 だからこそ、愛を証明する神の試練を熟さなければならない。セイは厳格な口調でそう告げると、試練に励む様に、と簡単に四人を励ました。

 単純に、大精霊のために試練に挑む、という訳ではない。スズネ達は己の未来のためにも、必ず試練を成功させなければならないのだ。

 試練に対する重みが、話を聞く前と後では全く違うものに思えた。肩に伸し掛かるような重圧感に震えたスズネは、ゆっくりと俯く。その隣で、黙って話を聞いていたヨルが、遠慮がちに口を開いた。


「教えてほしいことが、一つあるのですが」

「何だ」

「世界の全ての事象というのには、僕が記憶を失う前のことも含まれていますか?」

「無論。ヨル、お前が生まれる前から、我は世界の全ての記録と記憶を認知している」

「なら……僕が記憶喪失になる前に愛していた人も、ご存知ですよね」


 ヨルの声には多大な緊張感が含まれていた。スズネは、顔を俯けたまま静かにその声に耳を傾けていた。

 自ずと、杖を握る拳に力が入る。その手が微かに震えたのは、心臓が期待と恐怖で激しく高鳴っていたからだ。

 どうしてそんな気持ちになるか分からない。けれども、一つ確かな声が、スズネの脳裏を過っていた。


『僕ね、僕の大事な人が、君じゃないかって思うんだ』


 神都で囁かれたあの言葉が、幾度もスズネの心の内に蘇る。その一等優しい声が再生される度、スズネは泣きたくなるような感情に襲われた。

――その声が心の内で聞こえる度、それと同じ数だけ、「そうであればいいな」と願わずにはいられない。


「無論、知っている」


 セイの堂々たる返答に、スズネは強く目を閉じた。彼が次の言葉を紡ぎ出すまでが、妙に長く感じられる。

 永遠のような数拍を得て、セイは、静かにその名を呼んだ。


「メイ。ヨルを試練の場所まで案内してやれ」

「はい、セイ様」


――その声は、澄み切った夜の空気のように透明な声をしていた。

 何処か浮足立った様子で、少女の声が応答する。その声を聞いた途端、スズネの心臓の音は止まった。思わず顔を上げた先には、いつの間にそこにいたのか、セイを挟んで黒髪の少女と白髪の少年が立っていた。

 黒髪の少女は真っ直ぐに伸びた腰までの髪の毛をさらりと靡かせ、その整った顔立ちに微笑を浮かべる。スズネの瞳よりも僅かに濃い、晴れ渡った空色の瞳は、酷く熱を帯びた眼差しを、ヨルへと向けていた。


「久しぶり、ヨルくん。元気そうでよかった」

「……え」

「私はメイ。貴方が私を忘れても、私は貴方を忘れない。何度でも初めましてをやり直して、貴方の隣に立つね。……よろしく」


 メイ、と名乗った少女は、そう言って静かにヨルの背中に手を回した。戸惑ったような声をあげるヨルは、少女を抱きしめることも、引き剥がすこともせず、されるがままの状態で硬直している。

 後頭部を殴られたような強い衝撃を覚えて、スズネは息を詰まらせた。先ほどまであれだけ身体に力が入っていたのに、その光景を見た瞬間、スズネの足からは急速に力が抜けていった。


「ちょっとスズネ、あぶな――」

「大丈夫、僕がいるから」


 ふらり、とスズネの身体は容易く重心を前に崩す。倒れこみそうになったスズネに咄嗟に手を伸ばしたであろうシンヤを、制する少年の声がした。

 力の抜けきった身体は、ぼふ、と音を立てて、セイの隣に立っていた少年に抱き留められる。少年の手は優しくスズネの背中に回され、子供をあやすかのような優しい力でその背を叩く。

 大丈夫? と笑い混じりに問いかけられて、スズネは呆然と顔を上げた。そこには、ただ穏やかな笑みを浮かべた白髪の少年がいる。ヨルではない。ヨルは、未だに少女に抱きしめられたまま固まっていた。


「久しぶりだね、スズネ」

「……貴方、は?」

「僕の名前はオウ。……会えて嬉しい」


 その囁きに込められた熱を感じて、スズネは肩を跳ねさせる。オウ、と名乗った白髪の少年の瞳は、メイと同じ空色をしている。そこに映り込んだスズネの顔は、決して笑顔を浮かべてはいなかった。

 全て悟ってしまった。

 ヨルの大事な人も、スズネの大事な人も、互いではない。だって、それぞれの相手がこうして出てきてしまったのだ。

 何てお門違いな勘違いをしていたのだろう。何て愚かな期待をしていたのだろう。

 そう思い知らされて、スズネは笑みを浮かべることができなかった。その代わりのように込み上げてくる涙が、決壊した川のように溢れて仕方がない。


「……っ、スズネ」


 その涙を見て、戸惑った様子のヨルが静かにスズネの名前を呼んだ。しかし、それに振り向く前に、オウの指が素早くスズネの目許を拭う。微笑を湛えた彼は、そのまま酷く優しい声でスズネに語りかけた。


「スズネ、相変わらず泣き虫だね。もう大丈夫、もう一人にしないからね」


 その一言が、止めとなった。スズネの涙はいくら拭われても、決して止まることを知らなかった。

 かつて愛した人と再会できた感動故ではない。ただ、ただ、虚しくて寂しかった。

 ヨルが探し求めていた相手が自分ではないことが、悲しい。そして、かつてあれだけ愛おしいと思っていた人を前にそんな感情に見舞われる自分が、薄情に思えて仕方がない。それがまた、涙を次々と流させる原因となる。

 強く抱きしめられるまま、スズネは無言で涙を流し続けた。零れる嗚咽を止める術は知らない。セイも、コハルも、あのシンヤですら、スズネの泣き声を無言で聞き続けた。

 ヨルは、メイの腕の中から抜け出すことも、スズネの涙を拭おうとすることも、しなかった。

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