人がΩに見た夢

机上の空論で打ち建てた 天より高き無限の図書館

鎮座する猿の目の前に タイプライター 無数に並ぶ

そこに答えはあったかい? 求める応えはあったかい?


大爆発が選んだ道を ヒトの亡霊が斬り捨てる

Ωの中から虱潰しに 街を描く波 焼き捨てる

そこで応えてくれたかい? 欲しい答えは貰えたかい?


机の上には本が無数 書き溜めた文字は無数

灰と化した頁は無数 灰と化した猿は無数

道の上では爆発が多数 崩れる街に波は多数

灰と化した路地は多数 灰と化した人は多数


誰が答えをくれるんだい? 誰が応えてくれたんだい?

誰かが答えをくれたんだろう? 誰かが応えてくれたんだろう?

求める通りに答えればいいかい? 欲しいときだけ応えればいいかい?

求める答えしか聞こえないだろう? 欲しい言葉しか聞こえないだろう?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る