第149話 12月11日。

こんばんは。


この手紙はいつの間にか私の日記の様になってしまっていましたね。


私の日常を君に伝えても、

興味はないだろうなぁと思いつつも

毎日君に向けて書いていました。


それも今日で149通目。


かなり長くもなってしまったし、 

もうすぐ年末だし……年内を区切りに

終わりにしようと思っていました。


……今年の分は。


エッセイの事を考えての事でもあったのですが、

やはり私も君におやすみを言えないのは寂しいです。


「日記」になってしまっていることにも

どうなんだろうと思っていたのですが、

君からの返事はいつも温かくて優しくて…。


来年になったら、来年の手紙を書きたいなと

思っています。


とはいえ、今年の手紙はまだ続きますよ。笑



とりあえず私の今日は、

昨日とそっくりな1日でした。


今週の仕事はもうすぐ終わりそうです。

井口ラジオのおかげ。笑


さっきふと湯船に浸かりながら、

思ったのですが。


私は正解が無いことが好きだなーと。

正解がひとつじゃない事というべきでしょうか。


正解を知った途端に、

興味が無くなってしまうというか。


「ツイン・ピークス」の途中で謎が明かされてしまった途端に夢は消えてしまったとデヴィッド・リンチが昔のインタビューで、答えていました。


テレビ局の意向で急かされて、結果そうせざるを得ない状態だったらしいのです。


いや、でもその通り。


雲がもこもこふかふかだとか思っている時は

いくらでも、雲について夢が膨らんでいたのに

「え?雲ってもこもこじゃないの?霧みたいなものなの?」と知った途端に、つまらないものとなってしまったみたいな。

(雲についての正解はもっと専門的にありますが、お許しください)


分からないものにほど、

惹かれます。


でも、ずーっと謎ばかりでは生きていけませんよね。笑


今日はお風呂でそんな事を思ったのでした。


そして、今書いている小説のテーマみたいなものにもそれは通ずるかもしれなくて。


謎が無くなっても、

興味を失わないものというか、

新鮮さが無くなっても形が変わっても

大事にしたいもの。


それを探している人達の話でもあるかもしれません。



ちなみに、私が変わらず大切にしているものを考えてみました。


それはきっと幼い時の青森での思い出。

私のルーツはいつもそこにある様な気がするのです。手紙を書くようになったきっかけでもあるので。



君にとって、

変わらず大切にしているものってありますか?


良かったらいつか教えてください。



では、明日も君にとって

ゆるく優しく素敵な1日になりますように。


また明日。


おやすみなさい。





















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