第80話 9月30日。
今日は朝から子供時代のことを思い出しました。
週に何度もあったバレーホールのこと。
土日も長期休みも全部がバレーボール。
もうへとへと。
結果、運動と団体競技が嫌いになりました(笑)
そして、中学生ではのんびり油絵を書きたくて
美術部へ。
ただ、美術部というのは、
美術が好きというよりは
アニメやマンガが好きな人の部活でした。
周りはセル画とかを描く人が多くて。
結果、部活にはたまーにしか行かなくなって、
先生に呼び出されました(笑)
それからは最低限は行きましたよ、ちゃんと。
周りに逆行する様に油絵を描いて。
セル画も描かなきゃダメな時は
時計とかを書いていました(笑)
だって、他の人が描く様な線の太いマンガは知らなかったから〜(泣)
幸い、友達はいたので、
おしゃべりには困りませんでしたが
本当に好きな趣味の話は結局どこにいても出来ないのが私の人生だった気がします。
そうそう、君とは同じ部活でしたよね?
唯一、一緒に油絵を描いていたのが君でした。
家が近かったこと、
絵が好きだったこと、
そして、やっとクラスが一緒になったり
色々な事が重なって仲良くなりましたね。
そこからは行きも帰りも一緒で、
本当に楽しい時間でした。
好きな人を周りにバレないように
頭文字のイニシャルで呼んだりして(笑)
あの頃の手紙は毎回「DEAR」で始まって
いましたね(笑)
ルーズリーフの折り方、まだ覚えているかな…。
早く過ぎて欲しいと思っていた日々なのに、
今ではこんなに眩しく感じるなんて
あの頃の私達には想像も出来ませんでしたね。
君は今、何を思っているのかな。
あんなにたやすかった事が
こんなにも難しくなるなんて思ってもいなかった。
君もたまには私を思い出してくれていたら
嬉しいなと思います。
だから、毎晩君のことを待っているのです。
不思議なことに夜になると
私達は秘密の通路で繋がって、
会うことも出来て
いくらでも話すこともできるのだから。
今日も待っていますね。
不思議なあの通路で。
では、また後ほど。
明日が君にとって優しくて素敵な1日になりますように。
また明日。
おやすみなさい。
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