第16話 イーストシーライン

 僕は軽く腹ごしらえをして次の駅に向かう。さて、フェイマス・アイアン・ラインが爆破で無くなったので、イースト・シー・ラインで行こう。


 幸いにもイースト・シー・ラインのスリーリバー・セーフ・キャッスル駅は新幹線が止まってくれる。これ以上グズグズすると、また新七つの大罪の連中が襲ってくるだろう。


 全く、少しは間違えられる僕の身になって欲しい。サッサと本物の変態コスプレイヤーローランを倒しにニューポートサイドに行けばいいのに。


 ……あれ?今になって思い直すと、僕が四天王や新七つの大罪を倒してしまっているせいで、本物のローランとしての間違われているのか?


 もしかして、ニューポートサイドのローランは魔物からと思われているのだろうか。


 何と言うことだ。トンデモない事実に気付いてしまった。


 僕は強くなりすぎた。そのせいで、変態コスプレイヤーローランと僕の立場が入れ替わってしまったのかもしれない。



 よし、新七つ大罪が来たら、敢えて負けよう。僕が負ければ、アイツらも溜飲を下げてくれるかも知れない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る