無明戦士ボンノウガー

作者 澄石アラン

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★★★ Excellent!!!

当方特撮が大好きでして、特に仮面なライダーとか戦隊モノとかのニチアサ大好きなのですが…到底朝には放送できないようなヒーローが登場するこの物語、めちゃくちゃ楽しませて頂きました!
中途半端に人がいいせいであれこれ苦労する煩悩の塊な主人公・禅が読んでてどんどん好きになっていきます。彼の正統派ヒーローとはとてもいかない弱いところが、いざという時とてもたまらない!
ヒロイン優月や謎のイケメン(変態)アキラ、お蝶さん、ママ、タクシー運転手の風祭さんなど脇を固めるキャラの濃さも堪らない。
下ネタのレッドカーペットの上を音速で突っ走るような物語、堪能させていただきました!

続きは別サイトに掲載されているとのことで、そちらも気になります!

★★★ Excellent!!!

俗で猥雑でせちがらいそんな世界の一隅を一方的に否定する、滅ぼすような浄化・救済・悟り。
そんな間違った悟りに抗う、卑小で、等身大ぎりぎりすれすれででも青春で何より煩悩で本能で「生きてる」ヒーローの物語。
この世界の一隅に、こんなヒーローだっていていい。こんな奴等がいていい。そんな肯定の魅力、読者を勇気付ける力のあるヒーローだと思います。

Good!

 そんな一言が浮かぶ物語です。

 特撮のお約束である勧善懲悪でもなければ、ピカレスクストーリーでもない、だけれど引き込まれる魅力、威力を持つ娯楽作でした。

 主人公は、どこかお人好しに思え、その性格故に苦労してきた、またこれからも苦労するのだろうと想像できるキャラクターです。その親しみやすさこそが、この物語全体に流れているような気がしてなりません。

 正統派とは、とてもではないですがいえないヒーローですが、その自分の欲望に対する素直さが、このボンノウガーというヒーローのパワーにもなるというシステム。

 面白いです。興味深いというのではなく、笑ってしまう方向に。

 脇を固める登場人物たちも、濃いという一言が実によく似合います。

 皆、揃って性格が良く、脇役ではなく「助演」と呼んだ方がイメージに合致する印象です。

 完璧な娯楽作、娯楽作として完璧…そういうしかない物語です。