第20話 華の別荘に行こう その2

〜同時刻 華の別荘・物置(来兎視点)〜

WRYYYYYYYウリィィィィィィ!!」

「ハァァァァァァッ!」

俺と桃矢は倉庫の中で、スズメバチの巣&無数のスズメバチと格闘していた。

「うおおッ!1匹残らずブチのめしてやるッ!他人ひとに勝手に住み着いているんじゃあないッ!!」

「茉莉たんにとっての危険は・・・僕の身が滅びようとも、全て排除するッ!!」

「「うおおおおおおおおおおおッ!!」」

「ビビビッ!」

「ビジッ!」

「ジバババババ!」

俺と桃矢は確かに大量に蜂を殺している。しかし・・・次から次へと・・・。こんな大群が、せいぜい10畳の物置の片隅にできる程度の巣の中にどうやって入っているんだというくらい、殺しても殺しても巣からおびただしい数の蜂が飛び出してくる。

「ジジジ・・・」

そしてその内の1匹が、桃矢の右肩にとまって尻から針を出し、今すぐにでもその針を桃矢に突き刺さんとしていた。

「桃矢!危なぁいッ!!」

俺はそれを見るなり、すぐさま桃矢の右肩に殺虫スプレーを噴射した。

「うわっ!?何するのさ!?」

「お前、あと0.5秒でも俺の反応が遅れていたら刺されてたぞ・・・。」

「本当かい!?ありがとう・・・来兎クンッ!!」

すると今度は、俺の右太ももめがけて桃矢が殺虫スプレーを噴射してきた。

「キミの太ももにもついていたよッ!!」

「マジか!サンキュー!」

その後、数十分にわたって俺達の戦いは続いた。

WRYYYYYYYウリィィィィィィ!」

「うおおおおおおおおおおおおお!」

殺虫剤を定期的に運んできてくれる茉莉の手を借りながら蜂を殺し続ける俺と桃矢、それに対して、殺しても殺しても湧き出てくるスズメバチ。

「はぁ・・・はぁ・・・」

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

俺達の疲労も蓄積していき、そろそろ限界かと思われた、その時だった。

「来兎君達。大丈夫かしら?」

「見に来た。」

「おお、頑張っとるのう。」

「猫菜さんと・・・咲さんと秦さん!今、兄さん達が蜂と戦ってるんですけど・・・ちょっとピンチっぽいです・・・」

「それは困ったわね・・・あ。」

「?何じゃ?何かひらめいたのかの?」

「・・・華ちゃん。その物置の中・・・中に何か物は入ってるかしら?」

「いや、何も入ってないっス。」

「じゃあ・・・部屋の強度と状態をざっくりと教えて頂戴。」

「えーと、窓はここにくる前から開けっぱなし(恐らく蜂に入られた原因)で、扉も今は開けてるっス。で、強度的な話をすると・・・扉は厚さ30mmの鉄よりも圧倒的に硬い合金の板、窓は熱にも衝撃にも強い厚さ5mmの最強強化ガラスを3枚使ってるんで、多分、どちらもロケットランチャー程度じゃ砕けないと思うっス。あと、内装は安定のコンクリート打ちっぱなしっスよ。(お嬢の片鱗)」

「ありがとう、華ちゃん。・・・よし。なら、『アレ』ができるわね。」

「アレって何ですか?」

「まあ、見てなさい。来兎君!桃矢君!」

「おお、猫菜!どうした!?」

「今から、投げられるだけのスプレーを物置に投げ込むわ。あなた達もそのスプレーを物置内に投げて。そしたら、窓を全て閉めて、すぐに倉庫を出て頂戴。」

「「へ?」」

俺達は、猫菜が何を言っているのか分からなかった。

「言った通りよ。早くそのスプレーを室内のどこかに投げて窓を閉めて離れて。」

いや、そんな事したら蜂と戦えなくなるじゃねーか・・・。と言いたい気持ちは置いておき、猫菜の事だからきっと何か策があるのだろうと思う事にして、俺達はスプレーを蜂の巣に投げつけて物置と外を繋ぐ扉へと向かった。

「・・・さて、準備完了ね。華ちゃん、茉莉ちゃん。私は今からとある物を投げ込むわ。それを投げ込んだらすぐに、物置の扉を閉めて頂戴。」

「???」

「?作戦がよくわかんないっスけど・・・まー、やる事は分かったス。」

そして俺達が物置から脱出した瞬間、

「そぉぉぉぉぉぉぉぉい!!(キャラ崩壊ACT2)」

猫菜は火の付いたマッチ棒を投げ込んだ。

「ゑ?」

「今よ!扉を閉めて!」

「へ!?わかりました!」

「わ、わかったっス!」

華と茉莉が扉を閉めた瞬間、「ドゴォォォォォォォン!!」という音がこの辺り一体に鳴り響く。

「!!?」」

「に、猫菜、お前、何した!?」

俺が恐る恐る扉を開けると、そこには、

「うわぁ」

見る影も無いほどに、ただの広いコンクリと鉄の部屋が広がっていた。

「スプレー缶は爆発するでしょう?だから、あれだけのスプレー感を爆発させれば、あの規模の蜂の巣なんて一撃よ。ちなみに、物置そのものの強度と、何か物が置かれていないか確認したのも、爆発による火事を防ぐため。」

「「「「「「「・・・」」」」」」」

「やれやれ。これで一件落着ね。」

「「「「「「「!?」」」」」」」

「へ?」

「もー!ビックリしたよ!?猫菜ちゃん!」

「いや、確かに蜂は巣ごとブッ飛びましたけど!」

「色々とダイナミックすぎないっスか!?敵に回してる連中が連中だけあって家は丈夫に造ってたからまだいいっスけど、万が一、火事になってたらどうする気だったんスか!」

「猫菜さまはすごく良い事考える。でも、その良い事、みんな色々とビックリする。」

「僕達の苦労は一体」

「どうやらブッ飛ばしとったのは蜂とそれの巣だけじゃなかったようじゃな・・・」

「だな。頭のネジが軽く2、3本ブッ飛んでやがる」

確かに斬新な考えだとは思ったが、さすがに俺達相手でも刺激が強すぎたようだ。

「蜂を殲滅したのにこの言われよう。・・・あんまりね。」

「?あんまり?あんまりだ?あんまりだぁ?(煽り)」

その非難を受けた上での猫菜の発言に、俺は続けて例のセリフを狙い、煽りを加えた。

「・・・さすがに来兎君からのフリでも、その手には乗らないわよ?」

まあ当然、そんなフリに答えるわけもなく、そっぽを向かれてしまったわけだが・・・この程度で折れる俺ではない。

「あんまりかァ?あんまりだったかなァ?猫菜。」

「・・・言わないから。」

「ハイ!じゃあ、今の気持ちを俺と一緒に!せーの!」

「ふぅ・・・仕方ないわね・・・あァァァんまりだァァアァ(キャラ崩壊ACT3)」

そしてここであえて黙っていくスタイルの俺。・・・確かに「俺と一緒に!」とは言ったが、一緒に「言う」とは一言も言っていないんだぜー。

「マヌケは見つかったようだな(笑)」

「野郎ォーーーッ!(キャラ崩壊ACT4)」

いつもより余計にキャラ崩壊しております。

「そもそもいつもはキャラ崩壊なんてしてないのだけれど。前(19)話からちょっとずつ誰かさんに崩されてきたってだけで。(テレパシー)」

「ナ、ナレーションがバレてるッ!?(テレパシー)」

「私、一応、読者視点でもこの世界を観れるの。・・・あれ、言ってなかったかしら?(テレパシー)」

おい、1回目は見逃してやったが2回目は見逃さんぞ。メタ発言をやめろ。俺もさっき「ナレーション」とか言っちゃってたけど。

「オーッ!ノォーッ!(テレパシー)」

「あなたがソレを言っていても大して違和感無いわよ。フツーに言いそうで。(テレパシー)」

「マジ?(テレパシー)」

「マジ。(テレパシー)」

「「・・・」」

・・・俺と猫菜はテレパシーで目を合わせたまま脳内で会話している訳だが・・・周りからの視線が痛いのはなぜだろう?

「「「「「何でキャラ崩壊ACT4以降、2人は見つめ合ったまま黙り込んでるんだろう・・・」」」」」

確かに、言われてみればそうである。周りの皆にテレパシーは聞こえていないんだもんな。

「(またテレパシーでふざけてるんだろーなー、きっと。)」

まあ、咲だけは俺達が何をしているか、大体見当はついていたみたいだが。

〜午後11時 華の別荘・寝室A〜

「うわぁ・・・!兄さん。この部屋の天井、強化ガラスの覗き窓があるんだね・・・!星空が綺麗・・・」

茉莉はふかふかのベッドに身を投げ、目を恒星の如く輝かせて言った。

「何つーか・・・ロマンチックだな。ちなみに華曰く、こっちのガラスも相当ブ厚い最強ガラスをエグい枚数使ってるみたいだから、そうそう壊れないらしいぞ。さすが組長が愛娘にプレゼントした家だな。」

俺もベッドに寝転がり、そう言いながら茉莉のいる方を見た。

「「それにしても・・・」」

「気まずいッ!」

「嬉しいっ!」

「へ?」

「ゑ?」

・・・あの猫菜キャラ崩壊事件の後、俺達はビミョーな雰囲気になりながらも、何とかその日をまったりと過ごし、夕食と入浴を済ませたのだが・・・その後の寝床決めで色々とあり、今に至るのである。

そう。あれはつい1時間前の出来事だった。

〜午後10時 華の別荘・リビング〜

「「部屋決めジャンケンすんぞオラァンッ!」」

今回は珍しく華がハイ↑になっている(もう1人の声は俺。人一倍睡眠時間を必要とする俺は、もう深夜テンションなのである。)。というのも、この別荘、ベッドの数が、ダブル1つとシングル3つ・・・つまり5人分しか無く、それを超えた場合は、余った人が床に布団を敷いて寝ざるを得なくなっているからなのである。

「さて!ベッド争奪戦の始まりっスね!勝った人から選択権ゲットなんスけど・・・ぶっちゃけ、ハズレだけはもう分かりきってるんで、まぁ・・・紹介はその当たり外れに準じて紹介していくっス!」

「ああ!華!まずはそれぞれダブルベッドの部屋、シングルベッド3つの部屋、布団の部屋がどこにあるか教えてくれ!」

「了解っス!まずはシングルベッド3つの部屋ァ!これはどこにあるかっつーとっスね・・・リビングへと続く廊下にある洗面所の向かい側っス!夜にトイレに行きたくなっても隣にトイレもあるんで安心っスね!」

「続いてェ!ダブルベッドォォォ!」

「ダブルベッドはァ!廊下にある階段を登ったところにあるドーンと構える扉を開けた先っスゥ!見事ジャンケンを勝ち抜いたラッキーな2人には、強化ガラス越しの安心安全な夜空もおつけするっスよォォ!」

「よォーし!いいぞォッ!ではお待ちかね!不安の象徴、敗北者の印である、『このステキな北欧風の別荘にいるのに薄い布団で寝る』という屈辱を味わう奴らはァ・・・一体どこで寝ろってんだァーー!?」

「そんなんリビングに決まってるじゃないっスかァー!勝手に布団敷いて勝手に寝ろって事っスよォォォォォォ!寝坊したら踏んづけられても文句言えねーっスヨォォォォォォォ!?」

「「ヴェァァァァァァァァァ!!」」

「「「「「「ええ・・・」」」」」」

俺達は深夜テンションで大いにラリっていたが、それ以外の6人はどうやらドン引きしていた模様。

・・・俺と華は、クタクタに疲れていた。

「ゲホッゲホッ!・・・さ、ジャンケンするっスよ・・・」

何咽せてんだコイツは・・・。

「いや、俺も一緒に騒いどいて言うのもなんだけど、テンションの振れ幅やべーなお前。」

「突然のローテンションで草も生えないわね」

「ん。」

「じゃあ始めましょうか!」

「だね、茉莉たん!!」

さて、ここいらで皆の思惑を発表しまーす。


来兎「布団はヤダ。ぜってー薄っぺらいじゃん、アレ。」

茉莉「あわよくば兄さんとダブルベッドを・・・ぐへへ」

アナベル「星空が見たいな!ダブルベッドの上で、来兎か秦ちゃんと!」

桃矢「茉莉たんとダブルベッドォォォォォォ!!」

華「ぶっちゃけリビングに布団じゃなければどっちでもいいっス」

猫菜「できれば来兎君か咲とダブルベッドになりたいかしら。」

咲「布団。猫は布団で丸くなる。」

秦「ふかふかのベッド・・・興味あるのぅ。家では布団じゃから。」


・・・これはヒドい。

〜ジャンケンスタート〜

「「「「「「「「さぁぁぁぁいしょぉぉぉぉはグゥゥゥゥゥゥゥ!ジャァァァァンケェェェンポォォォォォォォォオン!!!」」」」」」」」

〜ダブルベッド組〜

「よしっ!ダブルベッド、ゲットだぜ!」

「私もダブルベッドです!・・・一緒だね、兄さん!」

〜シングルベッド組〜

「ちぇー、ベッドから観える満点の星空はナシかぁー。ま、布団じゃなくてで良かった。仕方ない、じゃー寝ながらの星空はナシだけど、寝る前にテラスで天体観測しよーかなー!」

「安定のシングルベッドっスねぇ〜。」

「茉莉たんと一緒にはなれなかった・・・か・・・」

〜布団組〜

「ジャンケンには負けてしまったけれど、私は布団の方が好きだから、別に悔しくはないわね。」

「ん。ボクも。」

「妾もあのふかふかしてそうなベッドち寝てみたかったのぅ・・・まあ良いか。ベッドは誰も寝てない真っ昼間に使えば良いのじゃからな。」

こうして俺達は各々が望んだ寝床とその結果に一喜一憂しながら、夜を過ごす事になるのであった。

〜回想終了〜

・・・そして今、俺が右を向くと、俺の「気まずい」発言に戸惑っている茉莉のキョトンとした顔が目の前に見える。

「何で気まずいの?男女だから?・・・兄妹なのに?」

茉莉は首を傾げながらベッドの上をゴロゴロと転がる。

「いや、兄妹っつってもよー、俺ら2人とも、お年頃の青少年な訳じゃん?」

「うん・・・。」

「さすがに妹とはいえ、そのお年頃のの美少女と同じベッドで寝るっつーのは少々気が引けるっつーかなんつーか」

俺はシャンプーの残り香がまだ残る頭を掻いた。

「大丈夫だ、問題ない」

「・・・(ジト目)。」

「ヴヴン(咳払い)!でも本当に、私は問題ないと思ってるよ?兄さんは隣に女の子がいたからって片っ端から食べちゃうような人じゃないって事は、兄さんが記憶を失う前から、妹の私が一番わかってるから。」

いやいや、言い方。「片っ端から食べる」て。

「まー、確かに俺はそんな事しないけど。でも、嫌じゃねーのか?」

「?」

「・・・俺の思い違いだったらスマンが、俺とお前は割と仲良し兄妹だと思うんだ。」

俺は珍しく赤面しながら言った。・・・こういうセリフは自分で言っていて照れ臭くなるから、あまり言わないのだが・・・今は状況的に仕方ないのだ。

「それは私も思ってる。思い違いじゃないよ。」

「そっか。なら良かった。」

「でも、嫌って・・・何が嫌なの?」

「・・・隣に男が寝てるって事。」

いくら兄だからといって、果たしてそれが許されるものなのだろうか。

「うーん・・・兄さんじゃなかったら嫌だったかも。」

「俺はいいのか・・・。」

「うん。兄さんなら良いよ。」

「・・・それなら別にここで寝てても良いか。茉莉が嫌だって言ったら、俺はその辺で雑魚寝するつもりだったけど。」

「ぐへへ、その寝顔のためにも雑魚寝なんてさせるわけにはいかないし(小声)」

「ん?何か言ったか?」

「え!?ううん!?何でもないよ!」

「そうか。・・・じゃ、俺は眠くなってきたから、とっとと寝よっかな。歯磨きも済ませたし・・・ふぁぁ。お前はどうするんだ?もうちょい起きてんのか?」

「うん。私はもうちょっと起きてるよ。(その寝顔を見るためにね)」

「そっか。・・・お前も早く寝ろよ。」

「うん。・・・ねえ、兄さん。」

「ん?」

「あのね、えっと・・・さっき、『美少女』って言ってくれた事・・・嬉しかった。」

「だって美少女じゃん。お前。」

「っ・・・!!」

「どーしたの照れちゃってぇ(笑)」

「さ、さすがにそこで攻めてくるとは思ってなくて・・・もう、兄さんたら・・・」

茉莉は赤面しながら、布団の中に顔を隠した。それとほぼ同じタイミングで、俺もそのまま目を閉じて意識を夢の中へと飛ばした。

〜7月20日・午前1時 華の別荘・寝室A(茉莉視点)〜 

クックック・・・時は満ちた!兄さんはすっかり熟睡しているし、現在、私達以外にこの二階には誰もいない!

「兄さん・・・ごめんねっ☆」

私はスマホをポケットから取り出し、兄さんを起こすまいとするあまり、顔を暗殺者のように顔をこわばらせながはこっそりと兄さんの寝顔を写真に収めた。

「いひひ・・・これでナニ(またの名を『マ』から始まるアレ)が捗りますなぁ(大歓喜)。」

兄さんは寝てるし、誰も聞いていないとはいえ、私は何て事を呟いているんだろう・・・。これ、もし誰かに聞かれてたら社会的に死にますね・・・。それに、これがもし兄さんにバレたら、確実に嫌われてしまいます・・・。夜間の行動は、隠密に行わなくては。

「いい!いいよっ!実にイイ!(小声)」

兄さんの寝顔はいつ見ても素晴らしいと思う。いつもの兄さん素敵だけど、寝てる時の兄さんも素晴らしい。・・・それにしても、今年度に入ってから、短期間で私の変態度が爆上がりしている気がする・・・。第5話の時はしれっと頬にキスする程度だったのに・・・今や寝込みを襲って寝顔を100枚以上の写真に収める始末。いけない事だとはわかっているけど・・・本能には逆らえない。そして今、その本能は・・・兄さんの唇を見て、とんでもなく暴走しているッ!!

「1回くらい、いいよね・・・。」

私は寝ている兄さんの唇に私の唇を近づける。そして、あと数mmで2人の唇が接触すると思われたその時・・・事件は起こった。

「茉莉〜。アタシと少し夜風に当たる気ないっスk・・・」

市原先輩が扉を開けて、部屋に入ってきたのだ。

「ひゃぁぁ!?市原先輩!?(小声)」

「お?・・・お〜、そーゆー事っスかぁ。やれやれ、茉莉のブラコンがとうとう火を吹いたんスね〜。」

「え、ちょ、まっ」

「ごゆっくりっス〜♪」

「ちょ、待ってくださああああああああい!!」

こうして、私の密かな企みは、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべる市原先輩によって、1夜目にして粉々に崩れ去ったのでした・・・。無念。

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