レビーザ図書館

ふわふわとした雰囲気をまとった白衣の女性と鋭い目つきをした男性が部屋に入ってきた。


「体調はどう?見たところ大丈夫そうだけど。」


白衣の女性は僕に問う。


「はい、大丈夫です。」


とは言ったものの、誰か知らないんだけれど......

すると、ルーズさんが説明してくれた。

白衣を着た、茶髪で優しそうな女性の方が、

「ねぼすけ先生」

そして、その隣の男性が

「ベン・ブラウン」さんらしい。


「ちょっとエリィ君、まだそれいってるのー?最近聞かないからやめたんだと思ったのにー。ひどいなぁー。」


「いや、ねぼすけじゃん。さっきも寝てたしさー」

「そうだけどさー、時には休むのも必要だよー。」

「ねぼすけ先生は寝すぎなんだよ。」

「えー少しぐらい休ましてよー。もともと夜の種族なんだし。」


すると、手をたたく音が聞こえ、ベン・ブラウンさんが口を開いた。

「はい、言い合いはこれで終わりな。二人ともやるなら後でやってくれ。」


「はーいマスター。」


「自己紹介が遅れてすまない。Ben・Braunだ。メンバーからは『B・B』とか、『ベン』とか呼ばれてる。『The bule sky』の2569代目マスターをしている。何かと顔を合わせるだろうし、覚えていてくれると嬉しいかな」


「わ、わかりました...」


「まぁ、何かと迷い込む人は多いから、そんなに気にしなくていいわよ。」

「そーだな、俺らのとこにも一人いるし。」


「え、どういうことですか!?」


とっさに口を挟んでしまった。

他にも同じような人がいるってことなのかな...?


話を聞くと、いくつかの世界がこの今いる世界に近くに存在し、妖精?は、自由に行き来できるけど、人間と地属人?と、天属人は、妖精の力を借りないと、行き来ができないらしい。って、『地属人』とか『天属人』とかわかんないよ!


「う~ん、えっとルック君、動けるかな?あと、本を読むのは好き?」

「おいおいねぼすけ先生、どこに連れて行くんだよ。」

「エリィ君、心配するのはいいけど、その呼び方はやめてよね。」

「嘘は言ってないだろ~?」

「それでもその名前はひどいんだってば!」


はぁ、とため息をついて、ルーズさんとエミアさんの口論を止め、話が進まないと独り言をつぶやいたメアリーさん。

呆れた顔をしている。

とりあえず、さっき聞かれた質問に答えなきゃ。


「僕はもう大丈夫です。わざわざありがとうございます。あと本大好きです。」


僕が本が好きな理由、確かに昔からよく読んでいたのもあるけれど、本は僕のペースで教えてくれるんだ。



「そっか、じゃあ私と同じだね。じゃあレビーザ図書館に本を読みに行こう。本が好きなら絶対興奮するよ!」


そう、目を輝かせているエミアさん。

僕は大好きな本が読めるとわかって嬉しくなった。


「はい!」

「じゃあそうと決まればさっそく...」

「ちょっと待てエミア、あの人は見ていなくて大丈夫なのか?」

「弟子君に任せるから大丈夫だよ~」

「おまえがいなくていいのか?初めて扱うのだろう?」

「そうだけど、初めてだからこそ前例を探しておきたいの。もしかしたら文献が残っているかもしれないから。それにあそこなら一番手っ取り早いよ。」

「まぁ仕方ないか。」

「じゃあ行く準備をしよっかルック君...」


「行かせませんよ、エミア先生。本を借りてくるならまだしも。」


苦い顔をしたエミアさん、その後ろから歩いてくるエミアさんと同じような身長の白衣の若い男性。


「それに、今書いている文献の原稿もそろそろ書かないといけませんよ。あなたはこの世界で上位五位に入る腕の持ち主。そんなことをしていては...」

「今は患者さん少ないじゃない。少しぐらいは行かせてよ~。」


言い訳を始めるエミアさん。

それに対し、図書館に行くことを止める若い男性。

先生と呼んでいたし、おそらくこの方がさっき会話に出てきていたお弟子さんなのかな?

メアリーさんやベンさんはやれやれという感じで、ルーズさんはいつの間にかいなかった。

黄色の小さい女の子は檻の中で、諦めたように座ってボーっとしている。

あ、これはだれも止められない気がする。


「はぁ......負けました。しかし、時間は30分ですからね。」

「やった~!さぁ、ルック君行きましょう!」


嬉しそうなエミアさん。

少し不安が残るけど、帰れるかもしれないし、情報は必要だよね。


「じゃあ、私は仕事があるから戻るわね。あとマスター、話があるのでお時間いただいてもいいですかね?」

「あぁ、もちろんだ。部屋で聞こうか?」

「おねがいします。」


僕はメアリーさんに荷物の場所を聞きそれを持ち、エミアさんについて行った。

図書館に行くのが楽しみだ。

どんな本があるのだろう、とても楽しみ。

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