第133話:―真奈の野望―
ワタシの名前は
普通と違う点はいくつかはある。
例えば、まず告白のラブレターが多い事、それが男女関係なく。
その2、地方のゲーム大会で軽く優勝したりその3カードショップでも優勝などしたりその4自画自賛になるが勉強では成績一位か二位その5エトセトラ、エトセトラ。
「はぁ、普通すぎてワタシって面白味がないよね」
「いや、どこが普通なの!?
完全に自慢話じゃないかぁ!!」
「ううん、そんなことないから
お兄さん」
背後でツッコミ叫ぶはワタシの同級生で幼馴染の
「うん?どうしたんだい真奈」
「な、なんでもない!ほら、手!」
手を繋ぐといあ意味でほとんど
「今日も可愛いよ真奈」
「なっ・・・どうしたのよ急に」
「なんとなく」
「なんとなくって、お兄さん。
突拍子もないことするよね、ときどき」
ワタシとお兄さんは、友達でありただの幼馴染で恋人ではない。
っと、お互いの認識でその現状にいたいと思う一歩で次のステップに進みたいと考えている。
ワタシはテーブルゲームでも積極的に挑むけど、こういう恋の駆け引きというのは知らない。というより、ずっと過去現在と進行形。
学校の廊下を歩いていると、冬雅と茜の二人が後ろ姿を視界に入った。
「冬雅と茜、おはよう」
振り返る二人は、ワタシ達に気づき笑みを浮かべた。
「おはよう真奈、お兄ちゃん」
「おはようございます真奈さん、
「ああ、おはよう二人とも」
冬雅と茜の挨拶にお兄さんは、明るく笑い返す。
「えへへ、仲がいいですね二人とも」
「い、いや幼馴染の名残りというか・・・・・」
冬雅の純粋な問いかけに、たじたじとなる。その反応でワタシも落ち着かない気持ちになる。
まったく、いい加減に慣れてほしい。幼馴染なんだから。
「そこまでしましょう冬雅さん。
まだ、二人は告白はしてませんので」
「そうか・・・そうだね。
早くカップルになってねぇ。
それじゃあ!」
二人は勝手な推測を真実のような発言をして走り去っていく。この変な空気を残してね。うわぁー、恥ずかしいよ。あの二人にはゲームで完勝させて
「あ、あの・・・二人」
「はは、カップルか」
ワタシは歩き出すとお兄さんも連れて行く形となる。な、なんだかワタシがお兄さんを先導しているようでこれはいいかも。
「冬雅が言っていたことだけど
まだ、早いと思うんだ」
お兄さんの方へ首だけ振り返ると
困ったように恥ずかしいそうに苦笑していた。言動からして、それってワ、ワタシのこと・・・・・
「そ、そうですね。まだ早いですよね。うん、通常の3倍ぐらいに」
テンパってしまって自分でもよく分からないことを言葉をする。
いっそうのこと赤い
しばらくワタシとお兄さんの間に沈黙が続き、教室をつくまで長く感じた。ワタシとお兄さんが手を繋いで登校するのは周知の上、一瞥しても見慣れた光景に何も反応なく元に戻るクラスメイト達。
約1名は除いて。
「真奈様から離れろ
「香音ダメだよ、そんなことしちゃ」
「だって!ただの幼馴染の分際で鼻の下を伸ばした変態に迎撃しているんです。離れてください。
この人は真奈にいかがわしい目を向けています」
香音は、繋いだ手を無理やり引き離す。香音って友情に熱いのか、すぐに勘違いして暴走を起こす困った友人だ。そこを頼もしくあるけど十中八九ほとんどが誤解しているけど。
「か、羽柴さん。その痛いんだけど」
「そうですね。すみませんでした!今後、真奈様に近づかないでください
何かを警戒しているか、分からないけど香音はいつもワタシに好意を持つ人に敵視を向ける。それから好意を抱いていた人は、ワタシを見ると苦笑してすぐに立ち去る。どうしてだろう?
「それは、出来ないかな。真奈は俺の幼馴染で相棒で言葉に尽くせない人だから」
「は、はぁ。山脇くん喧嘩を売っているの?よし、いいでしょう。その喧嘩を買った!」
「フッ、そういうつもり無かったけど妨害されぱっなしのも
な、なんだか不穏な空気になった。バトルが始まるの?えっ、何これ日常で年の差シリアスラブコメは
「おっ、なんだ?なにか始まるのか?」
クラス一のリア充グループの中心人物である
「なんだ、なんだ?何か始まるのか?」
どうヒエラルキートップの彼の友人がまたも興味本意で聞いていた。
「なんか、知んねぇけどなんかいくらしぃ?」
「マジ、ヤバそう」
その主語も色々と無い会話なんかで成立していることにヤバいよ。
そんな懸念は杞憂と変わり通じている二人。そ、そうなんだ通じるんだそれ。それはともかく見物人が続々と現れ他のクラスにも噂が広まり集まっていく。そして教室の中央に2つの机を向き合うように結合するようにぴたりとつける。
「さあ、大事な人のため
簡単な試合会場の催しと化した中央。何故かマイクを持って立って熱く解説するは
「どうして、レイヨがいるのよ?」
「き、決まっているじゃないか。
平野さんを賭けて争っているからだよ」
「いや、そんなこと――」
「「そうだよ」」
ない!と言おうとする前にお兄さんと香音が遮りレイヨの言葉に肯定している。そ、それってお兄さんはワタシのために戦っている。
助けられる側のヒロインの気持ちが分からないし、知りたくもないと思っていたけど、これは・・・・・
いいかもしれない。
「対決はこれで行きましょう」
香音が、差し向けるのは・・・・・
バトスピだった。
「だけど、カードが無かったどうするんだい?」
お兄さんは嘆息してそれからクールに言った。うーん、なんか似合わないなぁ。
「そんなことない。二人でデュエルデートしていたの屋上や準備室で知っているんだから!」
香音は下唇を噛んで悔しそうに指を向けて言う。
「え?ど、どうして知っている!?」
「な、なんで分かるのよぉぉーー!!」
お兄さんの困惑のツッコミと
ワタシの羞恥のツッコミが重ねて同時に叫ぶ。そのため、何を言っているのか分からず香音を首を傾げる結果となる。いえ、不機嫌そう?
「真奈様と、またイチャイチャと・・・いいでしょう。
その醜い欲望を叩き斬ります」
「ああ、掛かってくるがいい。
・・・一応として訊くけど演技だよね?すごい迫力なんだけど」
お兄さんの最後のは、すごくかっこ悪いです。それさえ無かったらいいのに。デュエルが始まると、見物人もとい観客は熱狂の渦に包まれる。もう、ワタシはお兄さんに応援したいけど両方を応援しないといけない。
「二人とも頑張ってーー!!」
急展開にもほどがある。早く終わってくれないかなとワタシは込めて大きく声援を送る。
「真奈すごい事になったねぇ」
「ふ、冬雅!?そうなの。
何がなんだか・・・」
もう見物人か観客と言っていいか分からない場所に冬雅がいる。その位置はワタシの後ろにあたる。
「お兄ちゃんを頼むねぇ真奈」
冬雅は寂しそうは笑みを浮かべ、そう言った。それは諦めたようなもの。
「冬雅またそんなことを――」
「わたしは、もう・・・それじゃあ」
「ま、待ってよ冬雅。まだ話は――」
「おぉーと、ライフゼロ!勝者は山脇東洋だぁぁーーー!!」
「「「うおぉぉーーー!」」」
司会のレイヨがマイク越しの声に万雷の
「勝ったよ真奈!」
「お、お兄さん!?お、
抵抗しても、力を込めて離そうとしない。はうぅ、何これ恥ずかしいのにそれ以上に嬉しいんだけど。
「お、お兄さん。今日は本当にどうしたのよ・・・・・らしくないよ、
お兄さん」
「もしかして嫌・・・だった?」
「そ、そんなことないけど」
お兄さんは、ハグをやめると次はワタシの肩に両手を置く。うぇぇぇーー!!こ、これって必然とキスとかするようは流れみたいなんだけど!?
「お、お兄さん」
「真奈・・・大好きだ。それで、いいかな?」
お兄さんは告白した後の問いは
キスをしていいかだろうか?だとしたらすごく嬉しい。心願成就となったワタシは信じらずに目に涙が流れている。
だけど、まずは冬雅を追ってから
ゆっくり時間を掛けて納得してもらってから、じゃないといけない。それが親友としてお兄さんを最初に好きになった冬雅に対する守るべきものだ。
「お兄さん!冬雅が寂しそうな顔をして意味深な言葉を残して走っていきました。だから、一緒に追いかけましょう!」
「冬雅・・・そうだな。行こう!」
ワタシとお兄さんは手を繋ぎ追いかけるところで目覚めた。夢の世界から現実世界に。それは、例の妄想していたことで。
「うわ――」
ここで、叫ぶと近所迷惑とママとパパに心配させる!
「ぅぅ〜〜〜!!?」
両手で口を閉じ叫ぶが、大きな声を発することはなかった。
お兄さんと同い年で幼馴染ならいいなぁなんて夢想はしていたけど
夢になって見るなんて・・・・・。
「よし!忘れない内に日記を書こう!」
早朝から今日の夢を鮮明な内に書いて残しておきたかった。
それで、思い出せるのですから!
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