第67話このすばはやっぱり面白い!

2週間連続で土曜、日曜、月曜と

休みがあるのをシルバーウィークと

呼ぶらしい。

大人は選ばれた者にしか休日を確りと休める。選ばれなかった者は

休みだろうと仕事。

そして、俺はニート。


自由奔放で心苦しくなり今日も小説を

書くのだが、芳しくない。


(一次予選で落ちる。

小説サイトでも感想もない・・・

こんな事で小説家になれるのか)


朝から昼まで小説を書き続けている。

朝早くから先に来た冬雅と

後に来た真奈にも執筆に集中させて

ほしいと伝えた。


「お兄ちゃんコーヒーです」


「・・・ありがとう冬雅」


リビングテーブル上にコーヒーを

置く冬雅に目を向けずにキーボードを

打ち画面に新しくつづ

文字のまま。


「お兄ちゃん頑張ってください!

わたし大好きですよ。

お兄ちゃんの作る小説も・・・

もちろんお兄ちゃんの事も」


告白され、丁寧に答えないといけないと俺も自然と課題と定めてしまい

視線を向ければ、冬雅は頬を桜色から

鮮やかな赤色に変化して

走って逃げていた。

・・・返事まだしてないけど。


「東洋お兄さん気にしないで

続けてください。

ワタシが、落ち着かせるので」


居間から出ていた冬雅を真奈が

俺に心配を掛けまいと明るい

笑顔で答える。


「あ、ああ。でも・・・変に

気を使わなくてもいいだんよ真奈。

俺は大人だから、迷惑を掛けても

構わないのだけど」


「東洋お兄さん・・・少しは

ワタシと冬雅を同じ立場は見るのは

無理でしょうけど、せめて

後輩のように扱ってくれないの!?」


真奈が、やるせない悲しみと諦めが

ない混ぜな秘められたのが開放

したように荒げた声だった。


「真奈・・・その、ごめん」


「あはは、冗談ですよお兄さん。

困らせてしまって、ごめんなさい。

ワガママでしたよね」


「そんなことは・・・」


虚偽の言葉で返事して真奈に

失礼じゃないのか。

悲壮感を醸し出している―――


「・・・プロになれますよ

東洋お兄さんなら、それじゃあ」


「・・・・・」


冬雅と真奈が、儚く笑顔の色が

強くなっている。

前は気にするほどではなかったけど

前よりも僅かに、行動も違和感を

覚えて原因が検討もつかない、


(いや、今はそれよりも小説だな)


せっかく、気を使ってくれたのだ、

集中しないと。


ことわざに時は金なりや逆の

金は時なりもあるが

27歳の大人の俺は時間的、経済的

にもそんなに残されていないが。


「えへへ、真奈。

今日もデッキ作りですか?」


「ええ、手札をすぐに増やせるけど

主導権イニシアチブを手にするのが重要視されるから・・・うーん」


二人が戻るのにそう時間は

掛からなかった。

戻ってきたときには視線を感じたので

気にしていないのを徹するのが

大変だった。


二人は今日も俺の部屋で

趣味を楽しんでいた。

冬雅は、アニメを観賞して

真奈はカードゲームの雑誌やデッキ

作りなど。


3話分も見終わった冬雅は

ソファーの前方に置かれている

ローテーブルにカードを並べていた。


「わあぁー!?すごいキラキラして

飛び出してカッコいいですし

かわいいです!」


冬雅らしい言葉だけど、

全く分からない感想。


「そうでしょう。ポケモンカード

だけど知っている?」


「はい、ゲームやアニメを少し

やった程度ですけど」


ポケモン。ポケットモンスターか。


(俺が初めてやったのは小学一年

ぐらいだったかな?

そのときは青や赤や緑どちらか

初めてプレイしていたなぁ。

アニメもよく観ていた)


大人になってからはポケモンの

ゲームをしなくなって・・・いやいや

二人が俺に話しかけないよう

気を使っているのに、何しているだ。

小説の一つの章を書き終えて

伸びをする。


「ふわあぁーー」


「お兄ちゃん少し休みませんか。

もう夕方だよ」


欠伸をして、だらしない所を

見せてしまったか。

本当は、他の応募用に向けて執筆

したかったが昼前から始めて没頭

したのだ。


「そうだね・・・アニメを見て

元気になるか」


「あっ、それならワタシ

このすばのブルーレイを持って

来たのでよかったら」


真奈は、リュックからブルーレイを

取り出す。


このすば。

略せずに言えば、

この素晴らしい世界に祝福を!

原作はラノベ。

アニメとゲームと映画なども

すこぶる大人気作品である。


「たしか、ヴァイスでもこのすばが

カードがCMで流れていたの

見たけど真奈はやっぱり

持っているのかな?」


「うん。一期と二期と別々であるので良かった東洋お兄さん明日でも

見ます?」


俺の質問に即答する真奈。

さ、さすがは

カードゲームオタクの美少女。

どれだけ、他のカードをしているのかとツッコミたい。


「ほぇー、真奈どれぐらいカードを

持っているのですか?」


「うーん、数えたことないけど

部屋が埋まる勢いはあるかな。

・・・それじゃあ片付けます」


テーブルに並べたカードを集めて

デッキケースに戻そうとする真奈に

手元にあるカードをチラッと見た。


「あれ?リザードンとレシラム?」


2匹のポケモンがイラストになって

HPが、270だって!?

冬雅が言っていた飛び出すのは

効果と技のところまでイラストなど

ある。昔は無かったのとダークな

イラストが多かった。

データは小学生の俺。


「ほぅ、東洋お兄さん

見てください!

ワタシのデッキです。

その・・・ぜひ感想も

お願いするわ!」


「りょ、了解しました」


カードとなるとキラキラした眼差しで

迫られ断れずデッキを見ることになるのだが、看過できない人がいる。


「ダメだよ真奈!

やりすぎるとお兄ちゃんに引かれて

しまうよ。大好きなら

女の子らしくしないとだよ!」


「わ、わたしはべつに・・・」


最終的にはデッキを見て良かったと

一言だけ言って終了。

冬雅と真奈が、ディスクを入れて

くださいと席を立ち台所に向かう。


戻ってくると、ロールケーキと

紅茶を3人分を持ってきた。

優雅に食事しながら、このすばを

再生する。


(エリス様やっぱり癒やされるなぁ)


最初に読んだときは、脇役だと

思ったけどあとから少し登場して

完全にヒロインだと気づくのに

けっこう読み漁ってから。


「せっかくですので、好きなキャラを言わない冬雅、東洋お兄さん?」


真奈は、つい頬が緩みそうになる

屈託のない笑顔で訪ねる。

真奈の笑顔が冬雅の聖属性に

近づいて開く勢い。


「そうだね・・・私はめぐみんかな」


不自然でおかしな回答していないと思うのだが静まる空間。


「・・・お兄ちゃん。

女子中学生が好きだったんですね。

が、頑張ってJCになります」


冬雅そう決意しても

過去にいけないよ。


「お兄さんが、ロリコンだった。

でも女子高校生が好きでも・・・」


「かわいいキャラだから好きで

ロリコンとか関係ないよ」


「それじゃあ、わたしだね。

・・・うーん、バニルさん!」


冬雅が好きなキャラはバニルらしい。

スピンオフで主人公でもあるし

人気があるのだろう。


「も、もちろん。

わたしが一番に

大好きなのはお兄ちゃんですよ」


満面な照れ笑いを向けられ、

苦笑するしかなった。

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