第61話オータムダブルデート
快晴とは
ゼロから1割を指す。
その下2から8割を晴れと呼び
9から10割をくもりと
定められている。
昼前の外は晴れの日。
そして、門から出れば後ろから二人の
走り音、歩行移動になるときは
左右から手を繋いでから。
「やったよ!お兄ちゃんとデート。
えっへへへ」
「ま、まぁお兄さんが嬉しそうだし
ワタシもデートするけど」
「そ、そうだね・・・」
右は太陽の
左は美少女ゲームのキャラのような
反応をする
そのため休日の昼前だと目立つ。
「えっ?JK・・・あれって淫行か」
通りすがる大学生お二人さんは
ヒソヒソと話をしていました。
「いや、保護者にしては若いし
兄にしては似てない・・・・・
疑似交際の商売とかやつなのかな?」
「なるほど納得」
疑似交際の商売ってなに?
そんなのないと思うけど。
「お兄ちゃん、わたしこの日が
すごく楽しみにしていました。
語彙力が崩壊レベルで!えへへ」
冬雅の笑みは暗さを雲にたとえるなら
快晴だ。晴れとかくもりの笑みなし。
「・・・お兄さん。ワタシも
そうだから。うぅー」
控えめなアプローチ。
照れているのは誰の目も明白。
「見て、女子高校生とイチャイチャ
しているわ」
「まぁ、これって若い言葉で言うと
ロリコンだったよね」
あの
が好きな人はロリコンではないと
思います・・・たぶん。
もはや近所で俺の事をロリコンや
援助交際など向けられるように
なった。本格的になんとか
しないといけないかな。
冬雅や真奈が変な目で
見られたくないし。
目的地のショピングモールに入り
今回はダブルデートすることに
なった。
「えへへ、お兄ちゃんからすれば
ダブルデートですね」
「そ、そうだね。出来たら
色々と恥ずかしいから口にしないで
ほしいかな」
特に真奈が、頬を赤くなり
近くにいた人がドン引きされるわ
オッサンに関しては羨ましそうで
色々と大変だ。
「そ、そんなことよりも冬雅と
東洋お兄さんのデートを邪魔して
よかったの?
ほら普通は二人でデートする
じゃないかな」
「うーん、真奈の言うとおり。
でもお兄ちゃんは選んでいない、
頑なに断る。でもわたしと真奈は
諦めていない・・・わたし達が
大人になるまで、こうして
いられると思うんだ」
俺を挟んで二人が会話を聞いていて
驚いた。真奈もきっと驚いて
口を開けているのだろう。
冬雅が、悲喜こもごもの微笑。
いつか、この関係が終わるのを
恐れていたのだ。
「・・・そんな事・・・・・」
真奈も否定が出来ないのだろう。
そう、いつかは訪れること。
しかし今ここで悩むべきではない。
「そうだとしても、冬雅・・・
真奈の俺達の恋愛を変わるのは
今じゃないはず。
今するべきなのは!こうして
デートだろ」
ダブルデートは
始まったばかりなのだ。
恋人でもない実の義理でも
ない妹。傍から見れば偽りだらけの
付き合いだと思うわれるだろう。
俺と冬雅と真奈の想いは違っても
幸せになってほしいと
強い想いだけ同じはずだ。
「お兄ちゃん・・・うん。
ありがとう!」
「お兄さん・・・大好きです!」
「うわぁ!?二人ともこれは
どうかと思うが」
冬雅が、ギューッと抱きついて
離れようとしない。
真奈は、俺の左手を普通の繋ぎから
恋人繋ぎへと敢行した。
近いし、柔らかい手が温かいと
情報量が多いと刺激が強すぎる。
(ま、まずいこれじゃあ
本当にロリコンに目覚めそうになる!
心頭滅却すれば過剰アプローチも
また普通のごとく・・・
ダメだあぁーーー効かない)
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