廃村

作者 宇近太助

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★★★ Excellent!!!

序盤、昭和の香りを残す村で、あやかしたちに遭遇、巻き込まれてしまう主人公達。
この時点では、和の雰囲気たっぷりの作品なのですが、中盤以降、突然SF色が強くなります。
というか、そこまでSF要素が出てくるような兆しがひとつもないので、面食らいます。
この相反するふたつがどう繋がるのか、謎解きするように読み進めていくと、「おおー! そういうどんでん返しのオチかー!」と思ったらまた先があって「ああー、なるほどー!」と思ったらもう1回あって……みたいな。
良い意味でむちゃくちゃに読者を振り回す、良い作品でした。

★★★ Excellent!!!

下がる、には慎重になるという意味が込められている。テンポはミデアムな印象で、キャラクターが生きてくる。
ネタバレは避けるが、終盤の怒とうの展開が特筆される。また、伏線の回収も漏れがなく素晴らしい。
真実を導くキャラクター達。とくに戦国武将の独特の言動が面白くて気に入った。

★★★ Excellent!!!

冒頭に死体を転がせ。それがミステリーのお約束事だが、作者はどこ吹く風。
近未来の日常風景から入る。
何気無い描写に伏線を張りめぐらし、試すように読む人を楽しませてくれる。
くどい説明がなく知的快感を満足させてくれる作品だ。
怪奇で幻想的な物語は、この世の不条理を浮かび上がらせる。

時間のあるときに、じっくりと楽しんで欲しい。

★★★ Excellent!!!

近未来を舞台にした怪奇ミステリー。昭和の面影を残した保存地区へと観光に訪れたトオルとユキを襲ったものは……?

冒頭から張り巡らされた伏線。仕掛けたっぷりのダークなミステリー。多くは語れません。これはなるべく事前情報なしで読んだほうがいいと思います。タグにあるとおり確かにバッドエンドですが、読後感は悪くありません。とてもおもしろいです。ぜひ驚きの展開を味わってください。